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09:将来は国際精神保健を

第3章 キャリアをどう組むか

山本(以下Y): まぁ色々あるようですけども…ええとあとは…ええとじゃあ具体的なキャリアをどう組むかっていう話になってきますね。

スコーネさん(以下S): はい。

Y: まぁはっきり言うと、まぁおっしゃった通りにいったとすると、あのーその、日本で5年間臨床をして専門医をとった後に、あのーはっきり言ってあのー、順番はどっちか知りませんが、NGOで2年くらいやった後に、大学で修士…MPH(MasterofPublicHealthのこと。日本語では、公衆衛生修士。)とって、6で国連のWHO目指すと。まぁNGOとMPHとる順番は逆になる可能性もありますけれども、あのー…っていう流れが、まぁ1番普通ですよね。どう考えても。

S: うんうん。

Y: ええ、でー、MPHの時精神科の講義とか入ってきますので、どこで、あのー…その教授とか担当した講師、えー教授だろうが講師だろうがまぁ仲良くなれば、その講師がやってる、普通、講師が自分でやってるNGOだったりもしくは国際機関のアドバイザーみたいなのをやってるはずなので、そこから仕事…仕事っていうかまぁインターンみたいなのをまわしてもらって、その期間行って、好き嫌いができて、「やっぱりNG」Oだ「やっぱり国連だ」ってなってくと思うんですけどね。まぁ結局大学院時代のコネで、事情が決まることが多いんですよ。見てると。

S: ふんふん。

Y: だから早めに海外の大学院にいって、そこの講師・教授のコネで、えーそこから人生が始まっていくという感じだと思いますけどね。

S: どこが例えば…NGOに近いとか、どこがWHOに近いとか、その大学で、決まってたりしますか?同じ、まぁ最終的にはMPHというタイトルになるんですけども…。人脈が大事だとすると…。

Y: いやあのー、1番極端な例…例えばハーバード(大学)が、あのはっきり言うと国際機関系に近くて、

S: うん。

Y: その、ホプキンス(大学)は、NGOとか、あの現場系により近いんですよね。

S: う~ん…。

Y: あのー…っていうのが、一般論としては、聞いてますけどね。

S: その辺っていうのは例えば、まぁ…情報を得るとしてインターネットとか、

Y: うん。

S: まぁ実際そこに行った人に話を聞くだとか、あと…、

Y: まぁそうですね!あっ、まぁ、私と同じ系の浦島先生っていうのがハーバード(大学)なんですね。

S: うん。

Y: で、私の嫁さんが、ジョン・ホプキンス(大学)なんですね。あと他にも色々ありますけどあの…。ぶつぶつ…。(山本の回想と独り言)

Y: んー、いちいちの全ての情報は持ってないですね。

S: んー、そういうのは、まぁたまたまその人に聞いたらそういうのができそうだっていうので、得ていく情報が多い…?

Y: はい、そうですね。

Y: いや申し訳ないけど、細かい大学のことまでは、あー存じませんね。私もあのー、

S: いやいや…。あの、その情報源として今後調べていく上では、そう…

Y: 行った人に聞くしかないと思いますね。結構あの、同じ医者であれば、結構あの学生とか高校生が来るのと違って、話は、電話いきなりかけても、話してくれることの方が多いですから。それでやってくしかないんじゃないでしょうかね。

S: うんうん。じゃあまぁひとつひとつ…関係高そうな所から…あたっていくっていう感じ…。

Y: そうですね。よくあるのは自分の大学の先輩にいきなり電話するっていうのは…あのーこの世界では多いですけど。自分の、要するに、キャリアをどう組んだらいいかわからないという時に、例えばその…J医大の先輩であるとか、

S: うん。

Y: そのY、の医局の先輩で…やってる人がいるかどうか知りませんけども。まぁいたら無理やり…突然電話するっていうのが、一番多いですね。

S: やっぱ人脈っていうのが一番…、

Y: はい。

S: つ…強みというか…。

Y: はい、そうですね。

Y: ええと実はそのー、さっき言ってなかったけど、JICA専門家っていう道がもういっこあるんですけども、そのJICA専門家なるには100%人脈、コネなんですよね。就職とかじゃなくて、もうコネが。紹介されてJICA専門家になるっていうケースが、あのー…その国家公務員がなるケース以外はほぼ100%なので。コネで決まっちゃうのが。

S: う~ん…。

Y: まぁ国際機関とNGOはそこまでではないですけども、あのーやはりコネ、それに準ずるところがあるので、えーとにかく人ですね、はっきり言って。

S: そうなると自分をいかに売り込むかっていうことが大事だと思うんですけど…。

Y: まぁはっきり言ってそうです、はい。

S: そのまぁチャンスをたくさん作るのもそうなんですけど、売り込むときの、

Y: ええ。はあ。

S: 説得材料として、じゃあある程度業績とか、あった方がまぁわかりやすいわけですよねー…。

Y: はい。

S: その時って、どう…どうなんですか…。まぁ出身校とか、別に世界に出ちゃえばもうどこでもあんまり…

Y: 関係ないですよ。東大でようが聖マリでようが、あっち(世界)出ちゃえば…。(笑)関係ないですね。

S: なので、そのまぁ出身校とかあんまり関係ないと思うんですけど、

Y: はい。

S: どこら辺で、みんな評価してやってくものなんですか?…競争するとしたら。

Y: あーだから肩書きと、肩書きで書けない部分の2があると思いますよ。肩書きはもちろん、あーまぁそのー、医者で、5年以上で、あのー指定専門医もってて、

S: うーん。

Y: あとは…、医学博士をあのーまぁ日本で、とれるのであれば、あの取っておいた方がいいと思いますけどね。

S: う~ん。

Y: 私は結構それ…医学博士も持ってるので、あの海外で、信用される部分になってるとは思いますね。

S: うん。

Y: あとその例えば、アフガニスタンで、私が厚生省の大臣とかと話する時も、やっぱりあの、「医者で医学博士も持ってるよ」っていうとやっぱり話が通りやすかったていうようなことはありましたね。

S: うんうん。

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