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11:青年海外協力隊・一次審査合格後

第1章 自己紹介

ミスチルさん、24歳、女性

プロの国際協力師になる確率100%
三味線がひける。ニュージーランドなどで日本語教師をやった。

Y: じゃ、最初にあのー、ニックネーム、あだ名つけなきゃいけないんですけど。あのー、個人情報・・・あだ名は?本名とかけはなれたあだ名。

M: えー、なんだろう。なんだろう。なんでも・・・

Y: ない?友達なんて呼びますか?

M: あー、名前で呼びます

Y: じゃ、好きな芸能人は?

M: 好きな芸能人は・・・
M: ?(笑)

Y:

M: か・・・、さ、桜井?じゃ桜井でいいや。桜井さんね。ま、
M: でいいや。
M: にしましょう。
M: で。えっと、で、今日はあのー、昨日か、青年海外協力隊の二次試験を受けたばかりと。えー、手ごたえはどうでしたか?
M: えー、あー、なんか、なんとも言えないんですけど。経験が1年間あるので、それと本当、似てるような職種で応募してるので、まー、あまり経験のある人って他にいないんじゃないかなと思うのでその点では有利だと思うんですけどー。

Y: なるほど。んー、じゃー、そこからいきますか。まず職種は何で応募しましたか?

M: 村落開発普及員で応募しました。

Y: えー村落開発普及員とは、一般にどんな、えー、あなたがやったことではなくて、JICAは一般的にどんなことをする活動だと言っていますか?

M: 村落開発普及員は・・・、でも色々その中にも職種によってありますけど、まぁ・・・。

Y: ま、要するに各国からの要請が、各国の内容によって全然違うってことですよね。私もそう思いました。三つか四つくらい例を言うとしたら、一般的にどんなことが書いてありましたか?

M: まず女性支援とか、そういう、その国の中の弱者、社会的弱者になってる女性の自立支援と、あとはエイズとかそういう医療の教育、とあとはー、これも女性の支援とかかわるんですけど、んー、現地の人たちが自分で自立してお金を稼いでっていうのの支援?

Y: なるほど、わかりました。えーじゃ、それが一般に書いてあると。次に、えっとー、まーいわゆるJICAが、開発途上国からの要請主義というのをうたっているので、これこれこういうことをやってくださいという依頼が来てそれに対応するという形の組織なんですけれども。えっとー、今回狙った、あなたが狙った国、もしくは案件はありましたか?

M: エジプトの案件で、あのーエジプトの観光地でそこで手工芸品をつくっている人たちがいるんですけれど・・・、その手工芸品の販売、販売促進という職種がっていう要請がありまして。それ、私がタイでやっていたことと似ていたので、それを第一希望で、それを狙って受けています。

Y: なるほど、途上国の民間の手工芸品の、まぁ観光とか、販売促進の援助するサポートする仕事だと。まー非常に典型的っちゃ、典型的ですね。で戻って、あなたがそのかつて2年間くらいNLやカンボジアでボランティアをしていたってまぁ、履歴書に書いてあるんですけれども。じゃぁ、両方いきますか。カンボジアではどんな組織で、何をやってましたか?

M: NLとカンボジアは私、大学のとき日本語教育を専攻してたんで、日本語教師のボランティアとして行ってたんですね。NLでは現地の中高一貫校なんですけどー、でNL人の先生が日本語教えるんですけれども、そのサポートみたいな感じで、発音の部分を私がやったりとか、で、まぁ文化の紹介っていうことをやってて。えっとカンボジアでも一応、日本語教師のボランティアとして行ったんですけどー、こっちはその現地の先生というのはいないので、私とかあと他のボランティアの人が主体となって授業を考えて、自分たちでやるって形で。

Y: と、いうことはカンボジアでも、NLでも、まぁ、主に日本語教師の教育をするというのが主だったんですよね?

M: はい。

Y: するとエジプトの手工芸品を売るのと一見関係ないように思いますが。

M: あー、ただ大学を卒業したあとにタイに1年間いたんですけれども、それが津波の支援で行っていて、そのときにやっていたことがあの・・・、被災者の人たちが仕事を失ってから、手工芸品をずっと作っているんですけど、その手工芸品の販売促進とか、こうクオリティーの管理ですとか、ま、お給料って言うか、売り上げの管理ですとか、そういうことをやっていたんですね。

Y: なるほど。まー、ちょっと聞いている人のために説明すると、えっと、タイでしたっけ?

M: はい。

Y: えーっとタイのえーっと、海の近くに住んでいる人が漁師などをやっていた場合に、津波のせいで船を失ったり、魚の網、定置網を失ったりした関係で、移住、内陸部の方に移住するってプロジェクトを各国の国際機関、政府機関、民間組織の全てが色んな形でやっているんですけれども。その移り住んだ人に対して定住、住む住居の提供や、そこでの新しい職業を獲得するためのサポートをやっていたということですかね?

M: そうですねー。まぁ、漁師に限らず、観光地だったんで、そのまぁ、リゾート地がなくなって働いていたホテルがなくなって仕事失ってとか、色々。色んなケースがあるんですけれど。あとセラピーっていうのも兼ねて政府とかNGOが結構援助して、あのー、材料とかを支援したり、作り方を教えたりして、クラフトつくりってすごく、津波の後に盛んに行われるようになったんですけど。その支援が売るってところまではなかなか回ってなくて、それでその私が働いていたところは、色々なグループが各地に散らばっているんですけれどー、そのそういういう商品を一箇所に集めて売るところがあったらいいねっていうことで。まー津波クラフトセンターというところなんですけど。

Y: それ日本のNGOですか?それともローカルNGO?タイのNGOですか?

M: それが個人で・・・、イギリスのボランティアの方が現地に行ってそういう状況があるっていうのを知って、まぁ、個人的に作ったっていう感じですね。

Y: ほー。えー、じゃ英語でなんていうんですか。

M: 津波クラフトセンター。

Y: 津波って津波だよね。

M: はい、はい。

Y: クラフトってクラフトだよね。

M: はい。

Y: センターってセンターだもんね。

M: はい。

Y: あーなるほど、そうだよね、同じなんだ。クラフトって現地の手工芸品をクラフトっていうことありますけど、まさにそのままってことですね。

M: そうですね。

Y: なるほど、そうなんだ。わかりました。

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