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08:教育・平和構築に貢献したい

第8章 大学進学への意義確認

山本(以下Y): 話は戻りますが、学費が6~700万かかることを考えていただきたいんです。英語で勉強することにこだわるというのが、若干矛盾していると思うんですね。2点あるんですよ。

まず、テンプル大学で英語で授業を受けるために600万かけるのに、日本のNGO、NPOの十数万で社会保険がついているようなところに就職したいと言っている点。英語を使う途上国のフィリピンやケニアにいくのではなく、最終的に日本で働くのであれば、学費の安い他大学で学士をとってもさほど変わらない気がするんです。

あと英語に関しては、CBTで250点以上あればあえて別に証明する必要は無いですね。

マシューさん(以下M): はい。

Y: もうひとつの矛盾が、国際協力の事で相談に来る学生がたくさんいますが、よく後悔している学生が、国際関係学部に行っている学生なんですよ。なぜかというと、国際関係学部は国際協力や開発の世界を表面的に広く浅く勉強するだけなんですね。専門がなにもないので就職できません。

M: そうですね。

Y: それで国際関係学部を卒業した人は、後悔してなにかの専門を取るために大学院へ行くか、他の大学に入り直す人が多いんですよ。大学に入る前に言った方が多分親切だと思うんで、あえて言ってますけど。

M: 確かに山本さんの本を読んでいて、日本の教育学部の方がいいのかもとも思って。

Y: 教育学部の方に行けば、教職も取れますし、少なくとも教育にことかけては学士を持っていますと言えるんですよね。ですから専門性と広く浅くとどっちがいいかということ、年齢的なことですね。若い人が、国際関係学部へいくのはさほど悪くないんですよ。失敗したと思って大学に入り直したりする時間があるから。

M: (笑)そうですよね。

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