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08:教育・平和構築に貢献したい

第2章 やる気、組織、分野の確認

山本(以下Y): 最初にやる気について伺います。
1.ちょっとボランティアをやってみたい。1週間~1ヶ月くらい
2.半年前後くらい、数ヶ月やってみようかな
3.2年くらいの例えばJICAのシニアボランティアみたいなもの
4.プロとして一生
というような4段階があるとしたら、どれに近いですか?

マシューさん(以下M): 4段階目が近いですね。

Y: とりあえず残りの人生ですね。次がですね、分野と組織を別に聞いていきます。組織の方がわかりやすいから、まずは組織から。国際機関系、政府機関系、民間、NGO、NPO系等があるんですけれども、その3つへのこだわりはありますか?もしくは希望がありますか?

M: 年齢的に制限が無くて受け入れてもらえるのであれば、国際協力ができれば特別にこだわりはありません。

Y: 一般論としては、国連、JICAは収入は高くてですね、NGO、NPOはものすごく安いんですけれど、構わないという事ですか?

M: そうですね。今、社会保険に加入したアルバイトなんですけれど、お仕事ができて、社会的な保証をしてもらえるのであれば、多額の給与がもらえなくとも構わないと思います。ただ、ボランティアでは生きていけないので。

Y: 某大手書籍チェーン店にお勤めですけれど、これはアルバイトという事ですか?

M: そうです。

Y: なるほど。これはどのくらい働くんですか?

M: お店が9~21時までなので、シフトが3つありまして選んで仕事をしております。

Y: それは自分で希望できるという事ですね?

M: ある程度は。

Y: 例えば週4日その会社でお金をもらってですね、残りの週3日くらいをNGOやNPOの安いところでもいいという事ですね?

M: そうですね。

Y: 例えばNGOやNPOの給料、月給12~3万くらいのところが多いんです。そのさらに半分くらい、5万という可能性もある訳ですよね。月の半分しか働かない場合は。

M: はい、そうですね。しっかりと社会保障されれば、今のバイトをやめて構わないです。

Y: 大体わかりました。あとは分野ですね。よく私は、政治、経済、教育、医療、環境という5つの分野に分けるんですけど、
1.政治、その紛争解決であるとか人権、ジェンダーである子どもの権利など
2.経済、貧富の差の改善、途上国を何らかの形で経済発展させるという事など
3.教育系
4.医療、公衆衛生、要するに保健ということ
5.環境問題
どれをやりたいんですか?英語を使うということですけれど。

M: はい、自分が一番携わって来た事を考えると、やはり教育ですね。コミュニティで受けられる母親になるための教育を学んできて、日本ではかなりサポートをしているという事がわかりました。一方で、やはり途上国ではそういう事が無く、小さいお子さんや、またはお産で亡くなる方がたくさんいる。そういう方たちを教育という観点からサポートすることと、環境問題も少し興味を持ちつつあるので、学んでいけたらと思っています。

Y: 基本的には途上国で教育系の事をやりたいという事ですかね?

M: そうですね。何となく教育というよりは開発学とか。山本さんの書かれた本から色々照らし合わせて考えると、世界文化人類学とか貧困の問題ということに該当するかと思うのですが。現在、入学を検討している大学ではどんなことを学ぶのかはまだはっきりと解らないので。

Y: Eメールで事前に伺いましたが、テンプル大学って日本の学校ですよね?

M: はい、そうです。麻布十番にあります。でも英語で全部の授業を行うので、ハンターの大学と感じが良く似てまして。プレイスメントテストを受けて、できなければESLだし、できていれば授業を受けられる。

Y: なるほど。ひとつ考えられるのは、勉強する事が好きで、それを生涯現場で使う事が無いとしても、ずっと勉強する事が好きだという方向性もあるんですよ。もうひとつが、習う事を現場で使いたい。現場にとりあえず行ってみるっていう方向性とあるんですよね。どちらが希望ですか?

M: まだ行った事が無いので・・・。「ユニセフの国際協力講座」で聞きながら想像しているんですが、自分の年齢を考えると日本で協力できる事をする方が継続できると思っています。現場へ行きたい気持ちはありますが、それよりは、若い人達に飛び込んでいってもらえるような支援をしていく仕事の方がいいかと。スタディーツアーは計画はしているんですけれど。

Y: なるほど。スタディツアーで現場を多少経験するとしても、日本での就職を考えてるのが現実的だと判断しているわけですね。

M: そうですね。はい。さまざまな事柄から考えて自分なりに固まってきているので。

Y: なるほど。

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