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08:教育・平和構築に貢献したい

第3章 国際機関と政府機関の就職先は?

山本(以下Y): いいんじゃないですかね。大体わかったのでひとつずつ説明していくと、国連職員の道もあり、これは極めて厳しくてあまり現実的ではありませんが、年齢を考えると、P2やP3という下の方のレベルでいく道はほぼ無いんですね。やるとしたら大学院の修士ではなく博士が必須のP4以上。博士を持った状態で更にNGOなどの現場経験が2年以上あるという状態でないと、45歳以上ではまず雇ってくれませんね。P4ですと年収1千万を超えますが、倍率が高く、そもそも応募資格がとてつもなく高いですから、この国連の正規職員は考えない方がいいと思いますね。

マシューさん(以下M): そうですね。

Y: ただ、国連関係ではもうひとつ道があって、それが国連ボランティアという道なんですよ。これは月給十数万くらい。でも応募資格は、社会人経験が5年以上あるというだけです。だから誰でも応募ができて、青年海外協力隊のように職種が140職種前後あるので、もしも現場重視であるならば、とりあえず2年くらい行ってみる事が考えられますね。

先ほど聞いたように、勉強する事自体が好きだっていう人もいるんですね。そうでなくて現場に行きたいと思うのであれば、基本的には早めに一度は現場を経験する事を勧めます。現場経験を早めに持ちたければ、国連ボランティアかもしくは後述しますけれども、JICAシニアボランティアSVですね。この2つに早めに行く事が、現場重視であればおすすめです。シニアボランティアの場合、月給が35万円前後出ますので。まずこれに行くのが金銭的には一番いいですよいね。ということでお勧めしておきますね。これがまず国連について。

2番目が政府機関。一番大きいのがJICAです。JICAには様々な就職先や職場があります。まずJICA職員とJICA専門家。JICA専門家は正確に言うと技術協力専門家。

3番目が青年海外協力隊とシニアボランティアですね。

他にもたくさんありますが、メジャーなのはこのくらい。

まずJICA職員ですけれど、JICA職員は大学の新卒採用がありますが、新卒ではないので関係ないです。次がJICA職員の中途採用。正確に言うと社会人採用っていうんですけれども、この中途採用に応募することは基本的に出来ます。ただ条件は、大学卒と英語が相当しゃべれるという事なんですよね。それから倍率が25倍。毎年400人くらい応募して合格する人数が15人くらいなんですよ。テンプル大学で学位を取った後に、とりあえずJICA職員を受けることはいいと思います。損は無いですから。

M: 学士取ったらという事ですね?

Y: そう、テンプル大学に行かれるおつもりのようですから、そのハンターカレッジの単位を流用して、大学へ行くのはいいと思いますけど。その後、JICA職員の中途採用(社会人採用)を受けるというのはいいと思いますね。あとはやる気で採用してくれる可能性もありますから。

M: はい。

Y: それから青年海外協力隊とシニアボランティアですね。年齢的にシニアボランティアなんですけれど、日本の銀行口座に十数万円振り込まれて、それとは別に現地で十数万円もらえる。家賃手当もまた別に出るというシステム的には魅力的ですよね。40才過ぎていれば、国連ボランティアよりもシニアボランティアをまず先に考えた方がいいですよ。

M: はい。

Y: 140職種ありますので、応募出来る案件が3つか4つくらい、何の資格が無い人でもあるくらいですから(笑)現場をある程度見たいのであれば必ず応募した方が良いと思います。

具体的にはテンプル大学で学士を取った段階で、まずJICA職員の中途採用を受けると。多分、落ちると。それと同時に国連ボランティアとJICAのシニアボランティアに応募するというのがいいと思います。とりあえず行くという事ではお勧めです。

M: はい。

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