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08:教育・平和構築に貢献したい

第5章 インターンシップは?

マシューさん(以下M): テンプル大学でインターンシップがあるのですが、年齢に関係制限なくできるのであればやっていきたいなと希望しているのですが。それは就職に有利になることもあるのでしょうか?

山本(以下Y): インターンシップと言っても、国連、政府系、NGO、開発コンサルタント会社、企業、と大きく5つに別れるんですが、まず国連のインターンシップは通常、大学院修士の学生を採るんですよ。だから大学生を採るケースは極めて少ないですね。JICAも同じ様に大学院修士を採るんですよ。これもちょっと難しいと思いますね。

それからNGOのインターンシップの場合は、基本的に誰でもいいので大学生でも採ってくれる可能性は高いですし、院生よりも大学生の方が多いと思います。
社会人でも場合によっては採ってますんで。NGOはインターンを、ボランティアだけれどもある程度長期的に一定の仕事をこなすこととみていますから、国連やJICAのインターンとは全然意味が違うんですよ。だからNGOのインターンは多分いけると思います。

あとは開発コンサルタント会社ですよね。これも基本的には大学院修士生を採るはずなんですよ。ですから開発コンサルタント会社は考えない方が良いかと思います。株式会社なので即戦力を採るんですよ。要するに45才以上の年齢で就職しようというのは、ちょっときつい言い方ですけれど、無理です。大学院博士、大学院修士を持っていて当然で、かつその方面での仕事を少なくとも2年以上、45才であれば多分15年以上してる経験がないと採らないと思いますね。

M: はい。

Y: 最後に一般の企業ですが、これはちょっと方針が違うので。

M: 社会貢献を考えている会社がありますよね?そういうところは環境問題が多くて、環境と自分達の仕事を関連させて社会貢献していくという感じなのですけれども。

Y: 今、おっしゃられたのはCSR事業部という企業の社会的貢献部かもしくは環境部。私自身、CSRを啓発して広めようとしていますが、現在のところ形だけやっているケースが多いです。CSR室は、大企業でも3~4人しかいないという状況です。そこに行きたいと言えば受け入れてくれるところがあるかもしれませんが、ブランディングと言ってイメージアップのためにちょっと申し訳程度にやっているのが現状です。だから、本気でやらなければダメだよ!という事を啓発しているんですけれど。現状は90%以上、申し訳程度にやっているので、それを理解した上で「私が叩き直すのよ」というつもりでいくならいいと思いますが、過度な期待はしない方がいいと思いますね。

M: はい。

Y: それが企業のインターンシップですね。ですから大学時代に教授のつてでまわしてもらえる可能性はあると思いますよ。

M: 大使館でのインターンシップは国際協力になるんでしょうか?

Y: JICAのインターン以外に、大使館でのインターンっていうのがあるんですか?わからないのですが。

M: テンプル大学の案内をしてくれた人が「ここにインターンシップが貼ってあります」と言って。やっぱり麻布なんで、大使館が近いという事もあって、アメリカ大使館やカナダ大使館のインターンシップの応募がありましたが。どんな仕事を求めているのかまではチェックしなかったのですが。日本にある日本在住大使館での話です。

Y: なるほど。どうですかね、その仕事が好きかどうかっていう話で・・・

M: パソコンが使えたほうがいいんでしょうね。実際、今の仕事で使う事はまず無いし、今、大学に通うのにかなりの学費がかかるので・・・

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