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08:教育・平和構築に貢献したい

第7章 NGOへの就職2

マシューさん(以下M): これだけのお金をかけて国際関係を勉強するので、国際協力はずっと続けていきたいと、強く思っていて、もう全然無理ということであれば、本当に考え直そうかと。テンプルで国際関係を勉強して、日本のNGOで社会的な保障もしてもらえるような状況で働けたら、夫も納得してくれるであろうし。

山本(以下Y): 基本的にはJANICが(「国際協力NGOダイレクトリー」という本を見せながら)日本のNGOの総元締で、2年に1回「国際協力NGOダイレクトリー」を出版するんですよ。この本が一番いいです。これ日本のNGOやNPOがほとんど全部載っていて、例えば社員が何人いて、有給の職員が何人いて、会計、財政がどのくらいあると。

M: はい。

Y: 良さそうだと思えば、電話をして、社会保険や年金の有無を聞く。最新版は来年の春くらいに出るかと思いますが、それを入手するのが一番いいですね。

M: はい。

Y: 大学卒業した後に1度、国際機関の国連ボランティア、UNVかJICAのシニアボランティアに行ったとしても、まず間違いなく年齢を考えると就職できるのはNGO、NPOですね。そう考えた方がいいです。JICAの社会人採用は、受かったらラッキーという考えで、受けるだけ受けると考えてた方が良いと思います。それで、NGO、NPOに特化して、これを決めておいた方がいいかも知れませんね。

M: それでもやはりシニアボランティア、現場で2年の経験は必要しょうか?

Y: うん、やった方がいいと思いますね。というか経験のない人は採らないと思いますよ。

M: そうですね。

Y: 社会保険があるのは基本的には大きな団体なんです。例えばピースウインズジャパンとか、年間費用10億を超えるようなところは、大学院修士ないと採用されないところがざらなんです。

M: はい。

Y: 大学院修士で、しかも現場経験がないと採らないと思いますよ。ですから、ボランティアでやっている人もたくさんいる中で、有給で雇ってくださいなんていう事をいうためには、「現場経験はありません、国際関係学、40才で学位をとりました。」っていうことでは、申し訳ありませんが全然通用しないと思いますね。

M: はい。

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