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03:医師になり国際協力を

第2章 国際協力をやりたい理由

山本(以下Y): それで、少しは国際協力やりたいと思った?

堀北真希のファンさん(以下H): はい。もともと日本だけでやるの、ちょっと抵抗があったんですよ。

Y: へ?なぜ?

H: そんなたいしたことでもないのに、すぐに医者にかかる必要ないというか。発展途上国の人は、生きたくても死んでいるのに、(日本の人達は)少し怪我をしたぐらいで病院へ行くのは、なんだか矛盾してるいるという抵抗感があったんです。

Y: なるほど。どうしてそう思うようになったの?何か本を読んだの?映画を観たり、漫画を読んだりした?

H: そうではなくて、自分の中で、なんと言うか、なんか変だなというそんな感じだったんです。

Y: 例えば高血圧とか、あんまりたいしたこと無い病気の人が病院にいって、薬いっぱいもらってるけれども、そういうこと?

H: そういうことですね。

Y: 何かエピソードはない?経験談というか。

H: そうですね。よく教科書に、これからは21世紀だから、みんなで助け合って生きていかないといけない。とかあるじゃないですか。書いてあるのに、小学校の頃も、大人たちは自分たちは何もしてないくせに、俺たちに任せっきりなのか。って感じたんですよ。

Y: 何を任せっきり?

H: 自分たちは、自分たちのお金のことしか考えていないのに、そういうことは、全部俺たちに回すのか。

Y: そういうことってどういうこと?途上国が大変だってこと?

H: 大変なのに、自分たちは、自分たちの利権というか、お金ばかり考えてて何もしてないのに、ずるいというか、おかしいなって。

Y: では、あなたは、途上国のために何かをしなければいけない。と思ってるの?それとも、途上国だけじゃなくて、何を、押し付けられようとしてると思ってるの?

H: すごく難しいですが・・・押し付けているというか、難しいな、・・・ちょっと、うまく考えがまとまらないです。

Y: では、「何か」が、自分たちにまわされる。大人は、お金ばっかり求めてて、何か大事なことをしてないと?そういうことだね?

H: そういうことです。

Y: その大事なことは、うまく言えないということだね?

H: はい。

Y: それは、途上国の、世界の貧困だの、死にそうな子供が、アフリカの子供が死んでて何もしないとか、何を、イメージしてるのか、俺はわからないけれども、きっと総合的なことだね?

H: そうです。

Y: なるほど。ちょっと不思議だね。では、なぜ医者になりたい?日本では、大したことない病気でもみんな病院へ行くけれども、普通、医者になる場合は、その大したことない病気を診なくてもいい病気を診るような医者になることが、9割なわけだよね。

H: はい。

Y: それで君は、アフリカや、アジアや、わからないけれど行って、助けることをやってみたいと少しは思うわけだ?

H: はい。

Y: テレビでドラマや映画やってた?きっと1番多いのは、テレビだよね。

H: はい。

Y: 何か観たの?赤十字や、国境なき医師団、青年海外協力隊、その3つが多いけど

H: あまり覚えてないんですけど、派遣されてるところを観れば、こういうこともしてるんだな。というか。

Y: あと、愛は地球を救うとか、24時間テレビ、たまにやってるよね。日テレ(日本テレビ)も、フジも。

H: はい。

Y: 観た?

H: いつやってるかわからなかったんで、みてなかったかも。

Y: そうなんだ・・じゃ、堀北真希のようなアイドル系が、国際協力関係のテレビ番組に出演するケースもあるんだけど、菅野美穂や藤原紀香とか、アフリカやアフガニスタンに行ってるけどね。そういうのは、あまり関係ないのね?

H: あまり関係ないです。

Y: なるほど。では、医者になった後は、国際協力を少なくとも1回ぐらいはやってみよう!という気持ちが強いんだ。

H: 強いです。

Y: 一応ね、やりたい気持ちの強さが4段階ぐらいあるとして、
1.一瞬やってみたい。1~2週間程度。
2.1ヶ月~1年程度、ある程度の期間やってみたい。半年前後などね。
3.2年間の青年海外協力隊、5年間のNGOなど、ある程度、長い期間やってみたい。
4.一生、国際協力師、俺が提唱するプロの国際協力師になる、というのがある。
どれに近い?今、言った、4つの中で。

H: 2.ですかね。

Y: すると、1ヶ月~1年以内の範囲ぐらいで、ちょっと経験してみたいと。国際大型医療系NGOなどの派遣期間が、半年が多いからね。ちょうどいいかもしれないね。

H: はい。

Y: なるほど。その後はメールにも書いてあったけど、以後、ずっと国際協力をやっていくかどうかは、わからないということだね?

H: どう感じるか、わからないんで。

Y: そうだよね。うん。俺もそうだったよ。はじめ国際大型医療系NGOで1度半年行ったときに、俺がこんな風に(国際協力を)一生続けるハメになるとは、正直、全然思ってなかったし。今、もう俺、団体の1番上で、俺の名前を信用して募金してくれてる人がいるわけだから、年間少なくとも、数百万円のお金が、募金されるわけだから、今さらやめられないよね。

H: そうですね。

Y: という風になるとは、最初に国際大型医療系NGOで行くときは思ってもいなかったよ。俺は単純に、アフリカに行ったら医療だけやってても、俺が日本に帰った後、病院などが何も残らないので自己満足になってしまうから、現地のスタッフを育てて、俺が帰った後も病院を維持できるようにする。そうなってから帰る、と。そうすれば、俺が帰った後も、俺の自己満足じゃなくて、意味のない国際協力じゃなくて、ずっとその国に残る、意味のある形になるんじゃないかな、ということを、とりあえず「いっぺん」やってみたかったんだよ。いっぺんだけだよ。はっきり言えば。

H:(笑)

Y: (笑)まさかこんな風に泥沼にはまる、とは思わなかったよね。(苦笑)君は、俺が今いったことをやる必要は別になくて、行って見てなんか感じてね、つまんないと思えば、やめてもいいし、俺の言った方法ではない、もっといい方法を思いつくのであれば、俺を越える方法を、是非、理論でやって欲しいと思うけれどね。

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