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調査対象及び担当者

【調査対象】

企業 : ソニー

商品 : メモリーカード

【担当者】

(担当:水晶、39歳、女性、NPO法人勤務)

コメント

1. CSRレポート主観

項目ごとに、方針や目的、取り組みの概観や進捗状況などが明記されており、取り組み全体が非常に分かりやすい。
開示されている情報については、丁寧に記載されていると感じる。

2. CSRレポート主観(前年)

1997年度版から読むことが可能。
ただし、2001年度までは隔年の発行である。

3. GRI対照表主観

特になし。

4. 第三者機関コメント主観

環境データの検証にとどまっている点が非常に残念。
早急に、取り組み全体の内容に対する第三者評価を導入して欲しい。

5. 自社批判・苦言主観

ランキング他社が第三者評価の導入をしていない中、(パナソニックでは短いコメントは見られたが)単なる検証報告書の掲載だけでなく「参考所見」として具体的な改善点の指摘が開示されていた点を評価したい。

6. 自社批判・苦言改善主観

特になし。

7. CO2削減主観

2000年度比ではなく、1990年度比を意識した報告を期待する。

8. グローバルコンパクト主観

特になし。

9. ISO14001取得主観

全社的な統合認証を取得する企業が増えている中、その点について具体的に「取得対象事業所は、全ての製造事業所および人員数が100人以上の非製造事業所」と対象事業所が書かれており、取り組みの推進に信頼がおける。

10. ISO26000取得主観

ワーキンググループへの参画メンバーとして、さらに積極的な情報発信を期待する。

11. その他

海外の事業所データが豊富に開示されている点はさすがグローバルカンパニーならでは。
人材育成に力を入れている点も評価できるが、こちらは開示されているデータが意外と少ない。
障がい者雇用率は2.22%。
残念なのは、同じ会社であるにもかかわらず、女性の日本での活躍が欧米に比較してかなり、低い数値であること。
高齢者雇用についての記載が少ないのも気になった。
ISO26000のワーキンググループに参画したり、GRIガイドラインの改定・策定のマルチステークホルダー・プロセスに参画したりと、CSRの取り組みにおける国内のリーディングカンパニーだと言える。
逆に、だからこそ、より積極的に第三者評価を導入すべきだと思った。
報告では、ステイクホルダーとの対話が少なく、その点でも「閉じた」印象を受ける。