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調査対象及び担当者

【調査対象】

企業 : キヤノン

商品 : ページプリンター

【担当者】

(担当:かぐや、30歳、女性、会社員)

コメント

1. CSRレポート主観

「紙媒体の冊子」(エコホットラインより取り寄せ可能)、「PDF版リポート」、「Web版リポート」
上記3種類の媒体がある。
本年度より、Web版リポートが、最も充実したものとなっている。
Web版は以下
http://canon.jp/ecology/report/index.html

2. CSRレポート主観(前年)

1994年より発行。
バックナンバーは、1999年度からのものがWebで閲覧可能。

3. GRI対照表主観

特になし。

4. 第三者機関コメント主観

2003年版より継続して、ASrIA デビッド・サンモール・シール氏および、(2008年版より)ヴッパータール研究所所属、ユストゥス・フォン・ゲイブラー氏が担当。
単年のみならず中・長期的な取り組みを行うため。
ただ、良し悪しは別として、限りなくコンサルティング業務に近い印象。

5. 自社批判・苦言主観

上記の2氏とも、どちらかというとコンサルティングに近いコメントを述べている。
また、報告書の作成プロセスに、初期の段階からアドバイザーとして関わってきたという状況では、批判的なコメントが出されることは考えにくい。
もう少し、プロセスの外側から評価できる第三者のコメントを期待する。

6. 自社批判・苦言改善主観

達成している。
キャノンは、報告書の企画時点および意見書作成時点で、第三者意見書担当のコメンテーターと、数回にわたり、電話でのダイアログを行っている。そこで得た意見を、報告書に可能な限り反映し、加筆修正したのちに、報告書を発行している。
「今年のものは、今年中に改善」したうえで、報告書を発行するという姿勢に、驚いた。第三者意見に対しての改善や対応としては、これが「完璧なかたち」なのかもしれない。
参考:「キヤノン 第三者意見へのプロセス」
http://canon.jp/ecology/report/p35_2.html

7. CO2削減主観

CO2総排出量の記載はなし。
CO2以外、その他の温室効果ガスについては、1999年までに廃絶している。

8. グローバルコンパクト主観

特になし。

9. ISO14001取得主観

特になし。

10. ISO26000取得主観

特になし。

11. その他

キヤノンは、地球温暖化問題の重要性を早くから認識し、京都議定書の採択に先駆けて、1996年より、温暖化防止のための技術開発等、省エネルギー活動を推進してきた。
1994年より、環境報告書を発行するなど、先を読み、いち早く行動する姿勢は、まさに先進的で、完璧主義。
頭のきれる企業である。
Web上の情報やリポートからは、ひとつひとつの表現がわかりやすく明朗で、各事業に携わる社員の方々の、真摯な取り組みと、優秀さが伝わってくる。
環境への配慮は、(部品や材料の調達・製造・販売、物流・商品使用時・リサイクル時)、商品のライフサイクル全体での、取り組みを徹底している。
グローバル環境体制の推進にも力を注いでいるようだ。
「グリーン調達活動」
http://web.canon.jp/procurement/green02.html
「グリーン調達基準書」
http://web.canon.jp/procurement/green03.html
ただ、情報の開示自体が、偏っているように感じる。(CO2関連など。)