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調査対象及び担当者

【調査対象】

企業 : 川崎重工業

商品 : 二輪車

【担当者】

(担当:かぐや、30歳、女性、会社員)

コメント

1. CSRレポート主観

「リポートに関する意見・感想・問い合わせ先」が明記されており一般の消費者からの声が届くようになっている。
特集部分では、ステークスホルダーミーティング「環境・社会報告書を読む会」開催の様子が紹介されている。
地元神戸大学の先生方と同大学の学生が招かれ、川崎重工側との率直な意見交換が興味深い。
双方お互いの立場から意見しあい、火花を散らしている。

2. CSRレポート主観(前年)

1999年度より毎年発行、すべてのバックナンバーがWebで閲覧可能。

3. GRI対照表主観

特になし。

4. 第三者機関コメント主観

特になし。

5. 自社批判・苦言主観

リポートの内容が、奇麗ごとだけではない点は評価できる。

6. 自社批判・苦言改善主観

特になし。

7. CO2削減主観

特になし。

8. グローバルコンパクト主観

特になし。

9. ISO14001取得主観

特になし。

10. ISO26000取得主観

特になし。

11. その他

二輪車メーカーとしてのカワサキは日本国内において、二輪車市場の多くを占める50ccクラスやスクーターを全く持たないという特異な市場戦略を取っており付加価値の高い大型二輪を得意としている。
そのため、二輪車愛好者の間では「大排気量のカワサキ」として認知度はきわめて高い。
その美しいデザインは、クールで洗練されたイメージ。
2008年度のリポート内容からは、やや表面的なものという印象を受けた。
データや目標等が目立ち、実績に乏しく感じられる。
しかし一方で「自社の考え」をしっかりと持ちそれに沿って真面目に製作されていることは伝わってきた。
リポートには、固く、難解な部分が多い。
川崎重工業には、一般消費者向け製品として二輪車があるものの基本的には企業向けの製品をつくっており、(アピール対象となるステークスホルダーに焦点を絞ると)技術的・財務的な内容が多くなり、また、文章は固くなる。
今回の調査では、業種や業態によって、情報発信の仕方が随分違ってくることを感じた。
CSRリポートは、今後ますます、より多くの人々の関心を集めるものとなっていくと思われる。
それに伴い、実にさまざまな立場の人間が閲覧すると考えられ企業にとっては、絶好のCMとなりうる媒体でもある。
今後の川崎重工業に幅広い意味でのステークスホルダーへのアピールを期待したい。