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調査対象及び担当者

【調査対象】

企業 : 東芝キヤリア

商品 : ルームエアコン

【担当者】

(担当:水晶、39歳、女性、NPO法人勤務)

コメント

1. CSRレポート主観

今回も、冒頭の特集に「生物多様性」を取り上げ、意識啓発を目的とした記事が分かりやすく書いてある。
ただ、続く社員の対談を読んでも、その後の活動報告においても、未だに社員に向けて発信されている感がある。
アットホームな雰囲気は評価できるものの、これではどちらかというと、社報に近いのではないか。

2. CSRレポート主観(前年)

昨年度の第三者評価でも述べられているが、非常に読みやすい内容となっている。
製作担当者が「特に従業員の方やその家族の方に読んでいただくことを考え編集した」と書いているが、特に特集のページなどは
小中学生の環境学習の素材にも使えそうである。

3. GRI対照表主観

特になし。

4. 第三者機関コメント主観

前向きなコメントに終始している印象を受ける。

5. 自社批判・苦言主観

「批判・苦言」とは言えないと判断した。

6. 自社批判・苦言改善主観

昨年度の第三者コメントで、「中国において、広く関係者に環境に対する取り組みが理解されるよう期待します」とあることの意義は、報告書の題目(および責任者メッセージ)を中文併記にすれば良い、というものではないだろう。
それ以外の取り組みをされたのであれば、もっと発信して欲しい。

7. CO2削減主観

着実に実績を上げていることはうかがえる。
海外を含めた全社における数値の開示と、今後より一層、CO2の総量を意識した取り組みにシフトして欲しい。

8. グローバルコンパクト主観

特になし。

9. ISO14001取得主観

海外での取り組みへ広げていくことを期待する。

10. ISO26000取得主観

特になし。

11. その他

製品を使う過程でのCO2排出量は、事業プロセス全部を通した排出量の約3割だとして、消費者が使用する段階でのエコを重視。
「16年間で11年連続15回、22製品において省エネ大賞を受賞」という点は大きく評価したい。
障がい者雇用率2.1%も、評価する。
原料調達については、グリーン調達からCSR調達を目指して取組みをすすめて欲しい。
2008年度にスタートしたという、50年先の2059年を見据えた「仁王悟空プロジェクト」がどんな形で明確になるのか、期待している。