[トップページ] [ランキングページに戻る]


合成ゴム

(ごうせいごむ)
合成ゴムは、二度の世界大戦が生み、育てた技術とも言われる。
合成ゴムの誕生から、およそ100年。
現代において、合成ゴムの生産量は、天然ゴムの生産量を、常に上回るものとなっている。
石油由来の合成ゴムは、製造法などの工夫によって、さまざまな性能に変化させることが可能。
現在、合成ゴムの種類は多く、低燃費タイヤなど、そのひとつひとつが、私たちの生活に欠かせないものとなっている。

調査担当者の感想・その他

調査担当者の感想

(1)化学産業、各社の共通点。
合成ゴムは、化学産業の分野である。
この分野は、衣食住に関わる多種多様な製品から、自動車、家電、IT、エレクトロニクス、医療に至るまで、幅広い産業に「素材」を提供するなど、わたしたちの暮らしに欠かせない、重要な産業とされる。
今回CSR調査を行った結果、シェア5社には、以下に挙げる共通の姿勢が見られた。
1.「経済性の追求」、「レスポンシブル・ケア(RC)活動」、(安全・環境・健康・品質)、「社会貢献活動」、以上3つの領域に、バランスをもって取り組むこと、また、バランスへの努力。
2.新しい技術や製品を生み出すことにより、人々の豊かな暮らしや、社会、地球環境が抱える様々な問題の解決に、本業(化学)を通じて貢献すること。
CSRへの意識は、レスポンシブル・ケアを中心に、非常に高いものとなっている。
(レスポンシブル・ケア(RC)とは、化学物質を扱うそれぞれの企業が、化学物質の開発・製造・物流・使用・廃棄に至る、全ライフサイクルにおいて、「環境・安全・品質・健康」を確保する、自主的な活動。)
(2)ランキング調査結果。
CSR評価ランキングは、☆の数に比例せず動乱。
客観的評価を行ったうえで、各社の総合的な取り組み内容を見てみると、一概に☆の数では計りきれないものがあった。
秀でたところを挙げると、各社素晴らしく、きりがないので、足りない部分に焦点を当て、以下に要約する。
(1位・同率2社)
旭化成 ☆7
・有職者からの第三者意見が足りない。
客観的評価部分を網羅。
企業理念や体質が優れている。
従業員への取り組みが優れている。
(誠実で、あたたかい印象。)
住友化学 ☆6
・GRI対照表なし。
・第三者意見を翌年に反映していない。
従業員への取り組みや、本業を通じた国際貢献に優れている。
エコファースト企業の認定を受けている。
(スマートで、やり手の印象。)
(2位)
宇部興産 ☆6
・GRI対照表なし。
・第三者意見を翌年に反映していない。
・グローバルコンパクト参加なし。
長い歴史を持つ2つの財団があり、それぞれの社会貢献活動が優れている。
また、障がい者雇用において非常に優れている。
(おおらかであたたかく、マイペースな印象。)
(3位・同率2社)
JSR ☆6
・有職者からの第三者意見なし。
・リポートのバックナンバーが開示されていない。
・HPに見る側への配慮が不足している。
・社会貢献が不足している。
客観的評価部分は網羅している。
従業員への取り組みが優れている。
自社に足りない部分(社会貢献)を認識している。
(やり手で、どこか抜け目ない印象。)
日本ゼオン ☆5
・GRI対照表がない。
・グローバルコンパクト参加なし。
レポート製作に前向きな姿勢がうかがえる。
グループ全体として、地域に根ざした社会貢献活動が、非常に活発。
(なごやかで、生き生きとした印象。)
以上、今回のランキング順位には、担当者の主観が大きく作用した。
客観的評価部分は同じでも、他の方なら、また違ったランキングとなるだろう。
CSRランキング調査は奥深い。

その他

特になし

(担当:かぐや、30歳、女性、会社員)