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第1章 現状
さいさん29歳、女性、医療事務
プロの国際協力師になる確率33パーセント
大学に戻るより、すぐ現場に行きたい。青年海外協力隊か在外公館派遣制度か。
山本(以下Y): 医療系の会社を転々としてきたということですね?短大は何系だったんですか?
さいさん(以下S): 国際大学という名なので、英語を勉強していたんですけど全然話せるようになれなくて、色々な経験をしたいと思って1年休学してお金を貯めてオーストラリアへ。
Y: ファームステイですよね?農家に住み込んで。
S: はい。このまま就職活動しても、結局なにかを自分でしたことがなかったんで、そのきっかけになればと思って、両親を説得して行ったんですけど。
Y: つまり、英語の勉強というより自分で動いて何かをする経験を持ちたかったんですね。
S: そうです、英語は2番目で。
Y: それで、英語は多少上達しましたか?
S: 当時は。でも現在は、会社でメールはやりますけど、会話ができるほどのレベルではないので。
Y: なるほど。現在は正社員なんですか?
S: 契約社員なんですよ。文部科学省の医療関係の技術のプロジェクト。大型の機器を使うんですが、あまりにもその設備が膨大なので、その小型化をすることによって普及を進めるというか。それから技術者を育成して広めるというような。
Y: なるほど。いわゆる技術系ではなくて、そのコーディネート系の仕事をしているんだよね?
S: そうですね。医療系と言っても全部事務なので、具体的に技術があるというわけではないのですが。
Y: それで、国際協力は何をやりたいんだっけ?
S: 事務系ばかりできたんですけど、私にも何かできることがあればと思って。長いスパンで考えると、どこかへ行ってやりたいというのはあるんですけど。現在は、任期を満了した後、海外の語学学校へ3ヶ月くらい行こうかと。今の仕事をしている上でも語学力の必要性を感じたので。
Y: なるほど。今度は北米行った方がいいかもしれないね。現地で一番重要なことは日本語の友達を作らないことだよ。絶対作っちゃだめ。メールもやめた方がいいね。すると英語も上手くなるよ。発音は汚くてもしゃべれるようにはなると思うんで。
S: そうですね。それはオーストラリアに行った時、実感しました。僻地だったんで日本語に逃げることもできなくて、それはそれでよかったです。