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05:東洋医学で国際協力を

第6章 すぐやりたいなら3つ、地道なら2つの道

山本(以下Y): 3つだね。すぐにやりたいんであれば。
1.山本慎一さんの本とそこに出てくる人や団体
2.鍼灸師会、日本鍼灸師会に紹介してもらう
3.最後はインターネットで、キーワードに”鍼灸師、ボランティア、中国東南アジア”といれて検索する
これがすぐやる方法。これでもし出来ないようだったら、さっきいった方法に戻るんじゃないのかな。看護師をとってからやる方法と、あと日系人がいる地域でやって認知してもらってから周りに派生する方法だよね。グァティマラも、もしかするといいかもしれないよ。山本慎一さんが日系人に助けてもらってる可能性もあるよね。

コボさん(以下K): はい。

Y: 他にはなにかある?

K: はい。シエラレオネの山本先生の書かれた本を読ませて頂きましたが、妊産婦の出産時のトラブルが多いとありましたが・・・

Y: 多いよ

K: やはりそういうケースに携わるのは、普通の看護師、助産師でないと無理ですか?

Y: 看護師、助産師、産婦人科医でないと無理だ。完全に西洋医学の世界だから。東洋医学の出番は出産に関してはおそらくないと思うよ。これは偏見じゃなくてね。

K: わかりました。
(補足)アクティブ・バース:西洋医学の産婦人科的な考えに任せるのではなく、自分で責任を持って出産をしようという姿勢をアクティブ・バースという。20年前から一部で流行。この方法として、助産院・自宅出産・東洋医学などいろいろな要素が入ってくるため、この方向性を考える方法はある。

Y: 出産というものは母子にとって完全に命に直結する。だから、出血した時の輸血や薬で血圧を増やしたり減らしたり、子宮の収縮をしめたり、子供出そうとしたり、子供が圧迫されすぎると死んでしまうから、子宮を緩めたり、子宮収縮薬や弛緩剤という薬を使うんだ。これは西洋医学じゃないと無理だよ。これこそ100パーセント効くからね。頭痛薬と違って効く効かないの薬じゃないから。

東洋医学で出来る技術はあるの?子宮を緩めたり閉じたり、縮めたりできるの?

K: 中医学で極めた方なら可能かもしれませんね。

Y: 漢方なんかを飲ませたりして?

K: はい。

Y: それはやめたほうがいいね。少なくとも当面はね。中医師の免許もっているならまた別だけどね。

K: はい。

Y: それをやりたいのなら、看護師3年プラス助産師を2年で取って、西洋医学をわかった上で東洋医学をどのように活かせるかという段階を追えば、あなたの個性が活かせるかもしれないね。もし出来たらすごいけど、全然メジャーではない道筋だから相当大変だと思う。相当なアビリティーというかいばらの道を歩く。そういうことだね。

K: はい。

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