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05:東洋医学で国際協力を

第3章 まず医療系のNGOに連絡、鍼灸師が募集されてるか

山本(以下Y): 国際協力をやるのであれば、どこの国でやりたいのですか?

コボさん(以下K): どこの国とかいうのはないですね。

Y: ではどこでもいいので、国の名前を言ってください。具体的に考えないと進まないのでどこでもいいですよ。知ってる名前の途上国、どこでもいいですよ。

K: シエラレオネ

Y: では、シエラレオネに行くとしましょう。イギリス文化圏なので英語なんですが、英語は話せるんですか?

K: 英語力はないです。

Y: そうですか。すると英語を鍛えるのが先決ですね。英語の勉強の仕方は、すでに宇宙船地球号の補足サイトに徹底的に書いてありますんで、それを読んで頂いて。仮に1年でしゃべれるようになりました。TOEFLで600点とれます。となったら、次が認知ですかね。

どうすれば認知してもらえるか。まず青年海外協力隊はおそらく無理だと。途上国の政府が、鍼灸師の派遣を要請してくるとはあまり思えないので。それから国連は信用してくれませんよ。国連は完全に西洋医学ですからね。そうすると、NGOしかないですね。もしくは宗教団体です。キリスト系、イスラム系、仏教系で入れる可能性がありますね。この2つかな。NGOか宗教団体ですね。

K: なるほど。

Y: 宗教はなにか信仰しています?キリスト教系にコネがあるとか。

K: ないですね。

Y: そうですか。あったところでキリスト教が鍼灸師や柔道整復を、認めてくれるかどうかですよね。最後は個人ですよね。残るは個人で行く場合という話ですか。うーん、これはやはり厳しいね。それからシエラレオネは基本的に超上級者向けなので、まず絶対勧めませんね。初心者向けは東南アジアと決まってるんですよ。距離的な問題と、文化が日本と似てる。仏教文化であることや、日本から見ると非常に特殊な宗教がないとか。ケニア以外のアフリカに最初から行くのは無謀ですね。ですから東南アジアで実験的に鍼灸師で国際協力が出来るか、まずはやってみるのがいいと思います。

南米は少し時間がかかるので、山本慎一さんという方がやったことはちょっとお勧めできませんね。参考に読むだけならいいですけど。東南アジア・・・ミャンマーは、社会主義で軍事政権なので割と状況がひどく、ちょっとハイレベルなんで、カンボジアとベトナムあたりが無難だと思いますよ。戦争が終わって比較的安定してますし、そんなに危険もないですし。殺されることはないですよ。強盗に遭ったり、強姦の危険は多少ありますけれども。

さて、どういう切り口で現地に入るかというと、針灸では慢性疾患としては、例えば腰痛・頭痛以外に何が治せるんですか?

K: そうですね、内科的なもの、リウマチとか。

Y: 慢性関節リウマチね。

K: ええ。慢性関節リウマチですね。

Y: 後は?頭痛腰痛が圧倒的に多いんですよね?五十肩とかどうですか?

K: 五十肩とかも適用です。

Y: なるほど。まあ、大体わかりました。予想通りですね。するとその4つくらいの疾患に、基本的にはしぼってやるわけですよ。認知してもらう最初のステップが非常に大変で、NGOか、仏教系・キリスト教系の宗教団体か、個人でやるしかないですね。医療系のNGOがいっぱいありますよね。具体的には、医療系のNGOには顔を出したりしたことがあるんですか?

K: ないですね。

Y: ないですよね。宇宙船地球号のプロジェクト「未来の国際協力師たちへ」の中のケース02の第2章に国際医療援助をやっているNGOの一覧があって、各団体のホームページにリンクしている箇所がある。そこに載っているNGOを上から順番に考えていくとして、赤十字や国境なき医師団は西洋医学なので。世界の医療団もね、セイブザチルドレンもイギリスですから無理ですね。アムダがやるかな、あまり聞いたことないですね。日赤(日本赤十字社)もおそらく無理ですね。ケアインターナショナル、シェア、ハンズ、ヒューマ、あたりやってるかな。ペシャワール会とかもしかするとOKしてくれるかもしれないですね。

基本的には医療系の団体に片っ端から電話して、鍼灸師の応募がありますか?ということをやるのがひとつだよね。だめもとなんだから、NGO20箇所、全部電話して全部駄目と言われるのが前提で電話する。もしあったらラッキーでそのまま入れるし、当然駄目だろうと。駄目な場合どうするかというと、NGOの説得ですね。NGOに医療系の知り合いはいますか?

K: いないです。

Y: そうだよね。実績ある人、知ってる?中国以外の海外で成功した人。山本慎一さん以外で。

K: ・・・

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