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02:NGOで医療系を

第12章 2つ目の質問

ちゃーちゃん(以下C): はい。卒業後に奨学金を返すことと、助産師をとるということと、

山本(以下Y): 助産師をとるための期間は1年だっけ、今?

C: はい、そうです。でも、うちの学校は、看護師と保健士しかとれないので、別の学校に通わなければなりませんが。それからうちの学校は、海外渡航経験を積む機会が、ニュージーランドに3週間ということのみなので、海外渡航の経験を増やしたいんですよ。

Y: そうだね。

C: はい。それで、ワーキングホリデー制度が30歳までなので、その順番をどうしようかと悩んでるんですけど。

Y: なるほど

C: はい。

Y: ワーキングホリデーで何をしにいくの?ニュージーランドに羊の毛でも刈りに行くの?

C: (笑)それもまだ、これから情報収集して、決めなければならないんですけども。

Y: ニュージーランドあたりで、英語の語学学校通いながらバイトして暮らすというのが、パターンとしては多いけれども。てっとり早いのが、学生だから、夏休み1ヶ月ぐらいあるよね。その時に、インドにマザーテレサの家というのがあって、そこに、子ども(孤児)の家、ハンセン病(らい病)の家、死を待つ人の家(ホスピス)などがあって、そこに行って洗濯や清拭(体を拭く)などのお手伝いをするのが流行りだよ。一般的だ。そこには、様々な団体を通していく方法があり、いつでも行ける。ここへ行けば、1ヶ月の海外滞在経験が経歴に付くよ。しかも、ボランティア活動をした途上国での滞在経験だから、格が高い。卒業まであと2年あるから、2回いけば、2ヶ月間の途上国でのボランティアとしての海外滞在経験が履歴書に付く。これは、オーストラリアにいって、羊の毛を刈っているよりもいいよ。

C: なるほど。

Y: あとね、タイにナンプー寺というのがあるんだ。ここは、エイズ・ホスピスか何かで結構有名。ここに行ってなにかボランティアすることもできる。ただし、ここは日本人の評判が悪くて、時々俺の話しに出てくる、自己満足型の日本人の学生ボランティアがとんでもない迷惑をかけたらしい。それで昨年は、日本人は出入りが禁止になっているという話しをきいた。今、どうだかは、俺は知らない。だから、調べてみたら?

C: はい。

Y: あとは、そこでずっとボランティアをしている真面目な人もいて、その人たちだけは、日本人なのに許可されているというのも聞いた。だから、その人たちに頼んで入れてもらう方法はあるかも。それがナンプー寺だ。ここも世界的に有名な施設。ともかく最有力なのは、インドのマザーテレサの家。これは無難。

C: はい。

Y: あとは、スタディーツアーだよね。知ってる?

C: いいえ。

Y: 全然、知らないんだ?

C: はい。

Y: アムダでもよくやってるけど、そのNGOというのは、15~35万円くらいの旅費を払うと、NGOが実際活動している村やそこにある学校・病院などを見せてくれるんだ。そういうある種のツアー型の観光旅行を、スタディーツアーという。普通の観光旅行との違いは、まず行くのが開発途上国だという点と、実際学校で、貧しい子どもと遊んだり、学校を建築する手伝いを少ししたり、病院のお手伝いを少ししたりするという感じ。正直言って対して役には立たないのだけれども、見学にはなる。勉強にはなるよ。なによりその団体がどんな活動をしているのか、直接みることができる。将来、その団体に入りたいと思う場合、まずこのスタディーツアーにいくのが基本だよ。そこで知り合った人、スタッフと仲良くなれると最高だしね。これが普通、2週間くらいだから、冬休み、春休みなどに何度も行って、途上国での滞在経験を増やすという方法もある。

このスタディーツアーの情報は、メールマガジンに豊富にある。国際協力マガジンNGO/NPOウォーカーJANICなどだ。ともかく2週間のスタディーツアーでも、4回程行けば2ヶ月くらいになる。2ヶ月くらい途上国での滞在経験があれば、悪くはないよ。

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