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国際協力師シンポジウム@世界と恋するおしごと

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質問タイム4 社会人が国際協力の仕事を目指すには?

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山本:ええと、次ですね。

学生の質問は終わったんで、次は社会人ですね。

私は、社会人2年目なんですが、

今から国際協力の仕事を目指すとしたら、どんな道がありますか?

じゃあ、廣澤さんから。

JICAの中途採用はありますか?一般論を。

難しいですけど、そのまま言うしかないんじゃないですか?

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廣澤:私の今の立場で、JICAの話をしますと、

JICAは新卒採用と、社会人採用がありまして。

日本のODAをやっているのは、JICA国際協力銀行

もうすぐ一緒になりますけれども、それから省庁ですけれども。

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JICAとか国際協力銀行は、それぞれ、新卒採用と、社会人採用があります。

JICAの新卒枠がだいたい30名、社会人採用が16名です。

で、条件としては、大卒であるということぐらいですので、

比較的国際協力の分野の中では、倍率は別とすれば、

条件はやさしいところだなあと思います。

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山本:それだけで採用?

会場:(笑)

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柴田:仮に、NGOで働くなら、ということでいいでしょうかね。

NGOはやはり、人の巡回率というんですか、やめてく離職率が高いので、

わりとポジションは、見ていると空きはあるので、

そういうので、中途採用ということで、入る道はたくさんあると思います。

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ただ、それより先に、やはり自分が何をしたいのか

本当にNGOで働くのであれば、やはり給料がもちろん安いので、

本当にそれで、自分はいいのかっていうのを考えた上で、

やっていただくのがいいかなあと思います。

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まあ、逆にいうと、とりあえずやってみて、考えてみても。

社会人2年目とおっしゃっていて、まだお若いと思うので、

ま、とりあえずやってみるっていうのも、ひとつ手なのかなあと思います。

NGOであれば、就職するのが抵抗があるのであれば、

ボランティアそれからインターンというかたちで、

とりあえず団体がどんなことをやっているのかというのを

見てみるというのも手はあると思います。はい。

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岡村:国連の組織にいうと、新卒採用、中途採用というのはなくて、ですね。

あの、全て、その時期にそのポストにあった人を選んでくるので、

社会人2年目で、まさにそろそろ脂がのってきたっていうか、

そろそろそういう世界に入っていってもいい時期かなあと、逆にいうくらいですね。

新卒採用ほとんどないんで。

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むしろ、社会人経験2年とか、5年とかした人を求めていますので。

で、雇ったら、もう明日から働いてもらいます、

プロとして働いてもらいますっていうかたちでしか雇わないので、

もし今2年目なんでしたら、まず、さっきおっしゃっていたみたいに、

何をやりたいのかっていうことを考えていく時期じゃないかなと。

そうすると、おのずと道が開けてきて、延長かもしれないし、

分核かもしれないし、そういうのが見えてくる時期なんじゃないかなと思います。

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山口:あの、企業にいながらいわゆる国際協力をするっていう意味でいうと、

社会貢献部にはいるしかないですよね。

直接的な。そういう意味では、ほとんどその道はないと、

いうふうに思ったほうがいいと思います。各企業に1人いるだけですから??

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柴田:ちょっと、補足をしていいですか?

NGOというと、ボランティアでやっている方が多いと思われる方が多いんですが、

我々のような海外に出てやっているNGOは、やはり即戦力が求められるので、

NGOもわりと高い能力と、即戦力が求められます。

我々も一応プロとして、お金をもらって仕事をやっていますので、

それなりの専門性能力等

これといったものが求められるということを

覚えておいていただきたいなと思います。

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廣澤:あの、すみません。さっき、JICAの職員の話ばっかりしちゃったんですけれども。

いろいろやっていてですね、一応宣伝になるかもしれないんで。

協力隊、私も行っていました事業は、年間1000人派遣していまして、

年3回、4回派遣していますので、かなりの方に門が開かれていて、

参加できる可能性が高いのかなと思いますし、

また違うかたちであれば専門家というかたちで、海外に派遣されこともある。

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そういうのは、こちらから個人的にお願いする場合もありますが、

登録制度をとっていて、JICAのパートナーっていうウェブサイトがあるんですが、

そこに登録していただいて、声がかかるのを待つというかたちもありますし、

いろいろとJICAのホームページにも載っていますので、

是非一度ごらんいただければなと思います。

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山本:じゃあ、一応少し言いますね。

ええと、社会人2年目くらいで、考えるんであれば、

簡単に国際協力の世界は、3つあるんです。

国際機関、各国の税金を集めた機関。

ひとつの国の税金を集めた機関を政府機関っていいます。

その2つ以外の組織を民間組織といいます。

この3つに分かれます。

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で、国際機関の中にあるのが、国連とか、世界銀行とか??ユニセフっていうのは、

国際機関の国際連合の中のいわば、ユニセフっていう組織ね。

2番目がJICAとか、国際協力銀行とか、

その他、外務省がやっている大手ODAとか、関連事業とかある。

最後は、民間組織っていうのがあって、NPONGO

あと、開発コンサルタント会社っていうのがあるんですね。

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で、ここの皆さんがたぶん知らない可能性があって、実は就職先として、

最有力なもののひとつが、今言った民間組織の中に、

開発コンサルタント会社っていう株式会社や財団法人があるんですよ。

この開発コンサルタント会社っていうのがふつうの会社で、

民間の株式会社、民間に決まっています。

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けれども、お金はどこから、持ってきているかというと、

日本政府がODAの1割くらいのお金から、民間の競争入札?というかたちで、

お金をもらって、1億円とかもらって、

株式会社が自分の賃金、給料35万くらいもらって、

例えば、アジア、アフリカに行って、国際協力をやると。

で、給料は、株式会社が月給35万以上もらって、

そのお金の出所はどこかっていうと、

日本の政府のODAからもらった一部をもらっていると。いうのがあります。

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いいですか。国際機関の国連など。政府機関のJICAなど。

民間組織のNPO、NGOともうひとつ、

開発コンサルタント会社っていうのがあって、開発コンサルタント会社って聞くと、

よく道路ばっかり作っていると思う人がいるかもしれないですけれども、

まあそれはたしかにそうだったんですけれども。

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10年前から、ODAのソフト化っていうのが始まりまして、

要するに、道路とかダムばっかりつかっていると、国民から批判が多かったので、

最近は、教育とか医療とか経済開発とか貧困の削減とか、

いろんなことをやりましょうっていう、開発コンサルタント会社のソフト、

教育やってますよ、っていうのも増えてきたんですよ。

で、この分野もITとかコンピューターとかいろいろありますので、

非常においしいと、面白いですね。

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これから就職を考えるんであれば、

開発コンサルタント会社の情報を仕入れるといいですよ。

具体的には、名前言っていいのかな。東栄総研とか??国際開発センター

ICネット??まあ、インターネットで検索すれば、もっと出ます。

やってみてください。

ええと、次ですね。これ、難しいね。

年齢がいくつになってもできるような、仕事…たぶん40代、50代ですね、

この人ね。40代、50代の人でも、

年齢がいくつになってもできるような国際協力はありますか?

難しいと思いますけれども、どうぞ。

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廣澤:一般論を言うとあれなんですけれども、まあ、私の関連分野でいうと、

JICAでいうと宣伝になってしまうかもしれないんですけれども。

シニア海外ボランティアというのがありまして、

青年海外協力隊の上の方版なんですけれども。

青年海外協力隊が、20歳から39歳までで、

シニア海外協力隊が40歳から69歳までですので、

また専門家69歳くらいまで派遣していますので、

是非ご利用いただければと思います。

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山本:要するにJICAのシニアボランティアですね。

廣澤:はい。

山本:給料もいっぱい出ます。合計35万くらい

あ、それはちょっと言い過ぎたかな。

すくなくとも20万以上でますからね。いろいろ。

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柴田:はい。たくさんあると思います。

我々の団体でいうと特に職員もボランティアも年齢制限していませんので。

就職という意味でもありますし、現在も40代の女性がパートというかたちで、

データ入力なんかをやっていらっしゃるかたもいますし、

あと主婦のかたで、40代、50代の方で、

ボランティアで定期的に来てくれるかたもたくさんいますし。

いろんな方法があると思います。

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それからあとは、うちは、東ティモールのコーヒーなんかも売っているので、

そういうものを買うっていうことで、

国際協力に関わるっていう方法もあると思うんで、

まあ、いろんな方法があるんじゃないかなと思います。

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岡村:引退時期というんでしょうか、退職年齢が62歳とか65歳なので、

それまでに入ったほうがいいと思うんですけれども。

でも、50代で実際入ってこられる方もいますし、

本当に基本が、この分野で必要とされる仕事をやってくれる人かどうか

ということにつきるんですね。

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その場合に要件として、修士号レベル以上の専門性をもっていること。

例えば、教育行政、保健医療とか、栄養とか、水のエンジニアとか、

そういう専門性を持っていることっていうのが、1つ要件。

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あと1つは語学。

英語で、通常のコミュニケーション仕事ができることは

絶対要件になってくるんですけれども。

それを満たしていて、何らかの経験があって、

今ここに、こういうレベルの人がほしいと、

かなり経験のある人がほしいといえば45歳でも50歳でも、

どこからでもこう横から入れる組織なので。

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そういう意味では、年齢は、ほとんど関係ないといっていいと思うんですけれども。

その時に、他にもいっぱい受けてくる人達がいっぱい、

その人達は、即戦力がいっぱいあるという経験をもっていないといけないので、

自分のご専門の分野で、そういう経験をつんでいらっしゃる方っていうのは、

我々にとってみてもすごく重要な人材だと思います。

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山口:そうですね。

1番たぶん、普通に入っていけるのは、

廣澤さんがおっしゃったシニアだとおもうんですね。

あれも、応募すれば誰でも受かるっていうわけじゃないんだからね。

そんじゃあ、まあ、厳しい狭き門になると思いますけれども。

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たぶん質問されているのは、

ちょっとしたボランティアがしたいんですっていうんだったら、

別にアドバイスいらないので、仕事としてありますかっていうんだったら。

たぶんそうかなあという感じで。

さっきおっしゃったNGOは、私がいたNGOもそうですけれども、

あんまり年齢のことは考えてはいないので、

できる人かっていうことにつきるということだと思いますから、

あんまりそんな年齢を気にせず、応募されてりゃあいいんじゃないかと。

我が人生をいってみりゃあ捨てる

まあそっちのほうにいく決断のほうが大きいわけですが…。

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