NPO法人 宇宙船地球号 補足サイト

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国際協力師シンポジウム@世界と恋するおしごと

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株式会社クレアン 山口さんの10分間トーク

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山本:では、山口さん。ええと。

山口:私は紙(配布資料)1枚です。

山本:じゃあ、皆さん、山口さんの紙1枚出してください。

山口:わかりますか?A4の紙1枚です。裏表の…はい。

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山本:では、いきますか?はい。では。

スリーツーワン、ゼロ、キュー

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山口:ええと、クレアン山口と申します。

あの、私の今日の話しとしてはですね、クレアンがどうかとか、

私はどうかに関しては、置いておいて、

世界をどう見るかというお話をしたいと思います。

ええと、この中で、企業にお勤めの方はどのくらいいらっしゃいます?

手を上げてください。・・・10人15人とか16人。はい、わかりました。

で、おそらく自分は、企業に勤めるであろうと思っている方

どのくらいいらっしゃいますか?・・・学生さん多いですね。

会場:(2〜3人手があがる)

山口:はい、わかりました。ありがとうございます。

NPOに勤めるだろうなと思っている人どのくらいいますか?

会場:(しーん)

山口:あ…。職場としてのNPOはなかなか難しいでしょうかね。

はい、わかりました。ありがとうございます。

だいたい感じがわかりましたので、特に企業にお勤めの方に対しては、

自分の職場のことを想定しながら、私の話を聞いていただきたいなと思います。

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で、もうちょっと付け加えると、私の話はですね、

しりとり話になっていましてですね、私の話の最後のところと、

山本さんの15時45分からのお話が、すんと、つながる、

こうパッケージになっていますので、そういうふうに思って聞いてください。

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私の話は、2つテーマがあって1番目はCSRとは何か、と言う話です。

もうちょっといえば、企業とは何かということであろうと、思っています。

で、裏側の紙が、企業と国際社会の関係、国際協力、

もうちょっと大きくいうと国際社会とそれぞれの企業がどう関わっているか

というあたりの解説をしたいと思います。

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まず、一番目ですけれども、そうですね、

CSRっていうことばを今日初めて聞きましたという方

どのくらいいらっしゃいます?あ、ものすごいいる。

あ、はい。わかりました。

あ、認識を高めるということで…。

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企業の社会的責任Corporate Social Responsibilityと英語で。

今、世界でそうとう議論が進んでいます。

その企業においてはですね、利益の追求だけではもうだめだなと、

社会から言われていると。

企業もだんだん、そう思い始めたという状況があります。

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では、初めて聞かれる方を前提として、全体をつかんでいただきたいと思います。

まず、世界の状況は、どうなっているかということです。

ここに5つ書きましたが、

?温暖化が進んでいます。自然破壊もそうとう進んでいますよね。

で、いろいろな面での環境の悪化が起こっています。

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?その主の原因として、当然のことながら、

エネルギーと自然資源の大量消費であるということで、

使い方が間違っているということであります。

ということは、皆さんご理解いただけるかなと思います。

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?先進国と途上国の経済格差の拡大化、今ずっとお話があったかと思います。

皆さんのお話にも、結びつくかと思いますけれども。

これも、皆様ご存知ではないかと思います。

だいたい、その20%の人々が、80%のものを得て、

20%の人々が20%の資源等を使っているということが

いわれていますけれども、その比率はどんどん、どんどん

拡大化しつつあるということですね。

そういう状況であると。で、

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?これらの資源と経済の量もそうだけれど、それからグローバル化

突然ここで、グローバル化といっていますけれども。

皆さんがまだ、生まれる前かもしれませんけれども、冷戦が終わったころ、

1990年の頃にいわゆる共産圏??がなくなり、

全世界が資本主義経済になりましたと??非常に、

その後グローバル化が活性化しました。

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当然、いいこともいろいろあったんですけれども、非常にそれによってですね、

経済が活性化するのは、いいばかりじゃないなと、思いますが。

いろいろな、悪い面も起こりました。

利潤市場主義だといっていましたけれども。

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企業というのは、市場に任せるといっていますと、

それは基本的には利潤を追求するものであり、他のものも大事だけれども、

それを構わずに進め、というのが普通の企業の姿だと思うんですね。

そういうものが、いろいろかたちで、進んでいったときにですね、

こういった、?、?、?、?というが起きていますよと。

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それと、合わせて?番目の人口爆発ということでありますが、

皆様もご存知かと思いますが、おそらく65億(世界人口)

これが、20年30年で、70億、80億、90億…は、まず間違いはなくて。

90億人、100億人の人口をこの地球は養っていけるのかということは、

今、課題であるというところです。

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これらによって、経済社会はこのまま進めば、人類は破綻することが確実だ、

と言い切っちゃっていますけれども…まあ、おそらく破綻するであろうと思います。

その破綻する、というのは、我々全員が死ぬのか、

ある一部の方々が死ぬのかというのは、いろいろな濃淡はあるんですけれども。

そうとうな破綻が起こるだろうということは、確実であります。

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で、CSRはですね、まあ、そういう状況の中で、

企業に…ここに書いたとおりですけれども、大きいと。

企業活動というのが、

いってみれば人間のダイナミュクス??の中心でありますから、

この社会経済構造を持続可能なものにしよう、という、

社会から、企業への要請であるというふうにご理解いただきたいと思うのです。

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これらを主に市民が声を上げているわけですが、

市民の代弁者がNGOでありますので、

こちらにいらっしゃる皆さんだったり(ゲストスピーカー)とかですね、

????だったり、スタッフだったり、そういうところが、

中心となって声をあげています。という、状況であります。

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企業の命題はですね、それを持続可能な社会に、

経済活動??に転換しようということである。

現時点の、いろいろな企業を想定していただきたいですし、

自分が勤めている会社も入っているかもしれないわけですけれども、

持続可能な社会を踏みにじっているか????、

言ってみれば地球を少しずつ??にしていくという状況であります。

これでないと、人類は生きていけないわけですね。

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ことばをいいかえれば、利潤追求と持続性の追及のせめぎあいが????

私がやっている仕事のひとつはですね、

そういうせめぎあいのさまをこのレポートに作る

ということをやっていますので、

ちょっとこれを実例としてご覧頂きたいと思います。

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今日、2つもってきましたけれども。

まわしていただけますか。

というような活動をだんだん始めているということと、

それをレポートにまとめていますよ、というふうであります。

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裏(配布用紙の)にまいりまして、

企業と国際社会の関係はどうかというところですが、

今の話でも、あるていど想像はついているかと思いますが、

念入りに話しをしますと、

事業とは??資源を採取し、様々に加工して、製品化し、

人々に提供するものであると。

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こんな1行で言ってしまえるものなのかというと、

難しいと思われますけれども。

たぶん、そんなに違っていないのではないかと思います。

そういうものであるということです。

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かなしいかな、自然資源というものは、

途上国に非常に多いということの現実があり、

それを使う人は誰かというと、おおむね先進国の人であるという、偏りがあります。

というものが、貧困の問題でもありますし、

今日の皆様(ゲストスピーカー)の話でもあります。

と、いうことであります。

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で、そのプロセスですね、環境面でも問題があり、

社会的には、ちょっとここに、念入りに書きましたけれども。

資本主義というのは、慣れていないとできないものであります。

日本人の場合は、江戸時代にですね、そうとう鍛えられて??明治に進む、

ジャンプアップすることができたということですけれども。

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今日、聞いた多くの国々の人々はそういうふうにはできていませんものですから、

その人達は、なかなかうまく解決できない、

うまく立ち回ることができないわけですね。

そういうときには、必ず競争になる、それに負け続けることによって、

先進国と途上国の差が進んでいます。

で、おそらく、このサスティナビリティーのためには、

マネージング??する必要があると。

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山本:あと、1分。

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山口:はい。ありがとうございます。あの、ざっといきます。

ということでCSRの関係のサプライチェーンマネージメント

始まったということでありまして

サプライチェーンマネージメントのことについては、

後で詳しくお話し申し上げたいと思いますが。

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この上位の企業は下位の企業に、非常にバランスのとれた経営を優先し、

それサポートしていくということで、それを連鎖させていけば、

先進国が途上国に生活の向上や健康な暮らしがおりていくであろうということが、

このものの考え方で、だんだんそれが進んでいます。

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ひとつ実例を持ってきました。

スターバックスのどこにでも置いてあるパンフレットですけれども、

コーヒーで、そのサプライチェーンマネージメントが進んで、

少しずつ、循環型社会の構築が進んでいるひとつの例だと思うので、

これも紹介したいと思います。はい、では、以上です。

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山本:ええと、サプライジングマネージメントというのは、

口でいうと誰もわかってくれないと思うので…

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(ピピピピピピピピ)

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山本:簡単に言うと…スターバックスのことは、私は実は知らないんですが、

要するに、スターバックスという会社は

自分でコーヒー豆を作っているわけではありません。

当然、その取引先があります。

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取引先の、例えばコーヒーなんとかっていう

輸出輸入業者に頼んでいるわけですよね。

そのコーヒーなんとか輸入輸出業者という会社は、

途上国側にある貧しい国、まあ南米にあるとか、アフリカにある小さい国とかの、

中小企業と取引をしていますよね。

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スターバックスは輸入輸出業者と取引をして、

その先にあるアフリカ、南米の小さい国の小さい会社、中小企業と取引している。

こういうのを、取引先連鎖サプライチェーンというわけですね。

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それによって、例えばスターバックスさんが…

…私はスターバックスから1円もお金はもらっていませんけども(笑)。

うちは、環境にちゃんと配慮している会社としか取引しませんよ。」とか、

ISO14001(環境マネジメントシステムの仕様)を取っていて、

産業廃棄物をたれ流しにしたりせず、

CO2も排出しないように徹底的に守っている会社としか、

スターバックスは「うちは、絶対取引しません」と輸入輸出業者にもお願いすると。

そうじゃない会社と取引しない」と、いうことをお願いするんですね。

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しかも、その輸入業者も、

さらにアフリカとか南米の現地でコーヒーを作っている農民や中小企業にも、

「うちは、ちゃんと環境に配慮しています。お願いしますよ。」というように、

スターバックスから発信して、一次取引先も、二次取引先も、三次取引先も

皆にお願いしているというのを、サプライチェーンマネージメント

取引先管理連鎖というんですけれども、それでいいんですかね。

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山口:私の力が足りないもんで、補っていただいて、ありがとうございます。

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山本:これは、最初に説明するのが大変難しいんですよね。

ええと、これは、あれですよね。日本の、もしくは世界の大企業さんが、

号令をかけていくことが、やっぱりある程度大事だと、いうことですね。

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山口:企業が号令をかけていくっていうよりは、

最後のですね、「さて、市民はどうするか?」ということですね。

号令をかけるのは、市民ですよね。

市民が企業にそれを言い、企業が「そうしなければ、ダメなんだなあ」と、

そこから、サプライチェーンマネージメントが始まると。

企業がサプライチェーンマネージメントを進めていくと、

当然、各構造??企業に、いろいろな負担があるわけですよね。

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いろんなことを重視させなくちゃいけないわけで、必ずコストアップになると。

コストアップになったものは、

当然こういうもの(ミネラルウォーターのペットボトル)に反映するわけですね。

これ、100円だけれども、160円になりますよと言われるわけですよ。

それでも、皆さん、

これでも、この水を買いますか?ということが今から問われますよ、

というところです。号令かけるのは、市民だということです。

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