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政府機関 03 青年海外協力隊帰国後 女性

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その11. エジプトから帰国して・・・

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山本 で2年経ちまして、去年の・・・?

壽  はい、7月。

山本 7月に帰ってきたんでしたっけね?

壽  そうです。

山本 帰ってきたら、えー、あれって、いきなりJICAの代々木のマインズタワーに行くんですか?

壽  そうです、そうです、3日間行くんですよ。そこで健康診断と、まーこの2年間、居なかった間、どんなに日本が変わったかっていうのをちょっとやったり。あと簡単に帰国後報告っていって、自分の活動をどんな風にやってきたかっていうのを、簡単に。

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山本 それは青年海外協力隊事務局って言うのありますけども、そこの担当の人の前でなんかしゃべるんですか?

壽  そうです。結構和気藹々な感じで、そんなに別に・・・。えー、あなたこれだけしかやらなかったのっていうんじゃなくって・・・。

山本 それ、女の人?

壽  はい。

山本 そうだよね、今の話し方だと(笑)で、そこ結構重要なんで聞くと、なんで重要かって言うと。ま、ちょっと暗い話に戻ると、青年海外協力隊から帰ってきたときに日本での社会生活に適応できなくて、えー半年くらい引きこもりになったり、えーなんかニートみたいになっちゃう人も多いという事実もあるので。えーっと数年前から帰ってくると、その精神的なケアを帰ってきたすぐの段階からしようという動きがあって、なんか帰ってきたときに色々言われるはずなんですよ。なんかセミナーみたいのがありました?

壽  セミナー?

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山本 例えば青年海外・・・帰ってきたら、こういう職種が、職業がありますよとか。例えばジュニア専門員っていう制度があって、JICA専門家目指す方法がありますよとか。そういったあの・・・

壽  はい、そういった簡単な講座みたいなのは、選択制でありました。もしこれから民間の企業に勤めるにはどのような就職活動をしていったらいいかっていうような講座や・・・

山本 それは3日間の中に選択制であったのね?

壽  はい、その3日目に。選択制であって、あと人によっては、これからもっと国連関係に、国連関係を目指す人はどうすればいいかっていう。

山本 ちゃんと講座があると。というふうにね、最近、なったんだよ(笑)

山本 うーんと、あなたはそのとき何を選択したんですか。

壽  私はですね、あのときはですね・・・、民間の、うん。これからどのように就職活動をすればいいかっていう。

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山本 でもあなたの場合、企業って言ったってさ、保育・・・。

壽  はい、保育園。でも保育園に私、戻るつもりはなかったんですよ。民間の・・・

山本 企業に入るの?

壽  企業って言ったら大げさですけど。でも基本は子どもからは離れたくないので。今探しているのでは・・・。あーでも、微妙だなー。なんかこう、言っちゃったらそれがダメになっちゃうかも知れない〜とか言って(笑)

山本 あー、なるほど。

壽  就職が。あ、ちょうど今本当に、受けてるところなんだけど。

山本 A社とかB社とか言えば問題ないじゃん。

壽  例えば専門学校の保育の卵の保育講師や、企業で保育をやっている保育派遣とか、あとデパートでちっちゃい託児所を作ってるような企業のところに働いて、そこの保育士の講師とか。

山本 なるほど。その派遣会社の企業の派遣職員になるんじゃなくて、教えるほうの正職員になって、色々と教えるほうをやると。

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壽  そうです。あと自分がもう一個ちょっと気になっているのが、サポート校ってわかりますか。

山本 知らない。

壽  あのですね、通信高校に通っている子どもたち。

山本 うん、それ何、引きこもりの人とかのためなの?

壽  そうです。うん、とかあといじめを受けたり過去に何か色々あった人から、またはまー、芸能活動をしたい人が、毎日普通制の高校に通えない人が通信制をとったりするんですけど。それは通信制って言っても、別に家でカリカリカリカリ勉強しても続く人なんていないので、それをサポートするスクーリングを行うようなところなんですよ。

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山本 すみません、スクーリングって何ですか?

壽  えーっと授業ですね。人と人とを会う、なんだろう。通信制って言ったら、なんかこう紙が送られてきて、これを勉強してくださいだけど。スクーリングは実際に・・・

山本 例えば土日に、どこかに一度行くとか?

壽  そう、で、先生が教えてくれるっていうのがあって。それのところでも、まー、ちょっと子どもは大きくなってしまうんですけどね。高校生対象なので。

山本 はい。

壽  その子たちとも触れ合ってみたいなとは思っていて。だから基本はちょっと幅は広くなるんですけど、基本は私の中には子どもが関係してます。どういう形であれ。

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山本 なるほど。でもそれは一般企業の就職とあまり関係ないから、そのJICAで戻ってきてその3日間で聞いた研修はあまり役に立たなかったんじゃない。はっきり言って。

壽  でも私、就職面接というのをまともに受けたことがないんですよ。なのでその職の探し方、全然知らなくて、ハローワークも行ったことがなかったんで。そういうことから。

山本 ハローワークというのがありますよというところから始まったってことね。

壽  そうです。履歴書の書き方とか。そういうものも私、アルバイトくらいしか書いたことないんで。まーありますけどね、他のことでも。でもまともに、普通に公務員にポッと行っちゃったんで。就職活動の仕方すらもわからなかったんで。

山本 履歴書の書き方って、オレも時々自分の本に書くけど、要するに、自分のいいところを強調するんですよとか、過去にやった活動でリーダーシップを取ってたことを強調するんですよとか、そういうやつですか?

壽  まぁー、そうですね(笑)はい。

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山本 どんなことを教わるんですか?履歴書の書き方って。

壽  そんときはね、プリントをもらいました。読んでくださいねって。あとはJICAに来た求人情報をあなたたちに情報を送りますよっていう登録をしたり。

山本 メールマガジンとか?

壽  メールマガジンというか、紙で来ます、毎月。

山本 ふーん、どんなのがくるの?

壽  意外とね・・・。あー、まーレベルとしては・・・うーん、まー。ちょっと私は保育関係しか見てないですけど、でも保育関係はほとんどないです。JICAに、その協力隊にくる求人情報は。

山本 協力隊OBに来るってことだよね?

壽  そうです。

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山本 どっかの学校で講演してくれとか来ないの?

壽  は、えーとあります、来週。高校で。そういうのはやっぱり、各県にある国際協力推進員っていう方がいらっしゃるんですよ。その方がいろいろ・・・

山本 知ってる。

壽  その方が・・・

山本 月給25万くらいもらってるって言って驚いた。27万とかかな?

壽  そうです。年俸制なんでね。

山本 結構もらえるんだよね。

壽  そうです。あの方たちに紹介してもらって。

山本 あれ、なんて言うんだっけ?国際協力推進員だっけ?

壽  そうです。

山本 あれ、1回しかできなくて、2年で終わりで。

壽  そう(笑)

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山本 何回もできないから、これ終わったらどうしようかしらって。

壽  そうなんですよ!私もちょっと目指してたんですけど、やーでもその後またなるんなら・・・って。だからなーっと思って、ちょっと日本復帰しようって。

山本 各都道府県全部、3人くらいずついるんだよね?

壽  います。えーと場所によると思うんですけど、静岡は2人だったと思います。

山本 なるほど。規模によるんだろうってことだよね。あれもおいしいと思ったんだけど。

壽  そうなんですよ。

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山本 ハローワーク以外には何を教わりました?職の探し方は。

壽  ハローワーク以外には、渋谷にえー協力隊員を対象専門にした職・・・

山本 職業安定所?

壽  職業相談員が2名いますよっていうのをちょっと紹介してもらったり・・・

山本 微妙だね。

壽  そう。

山本 行ったの?

壽  うん。

山本 何言ってくれるの、それ?

壽  使えなかった。

山本 まー、そうだよね。

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壽  だって行っても別にその人たちがこんな案件がありますよって探してくれるわけでもなく・・・

山本 だってしかも、保育の専門でもないわけでしょ?

壽  そうなんですよ。だからなんか、あなたたちのお仕事なんですか?とか聞いちゃったもん。それぐらい使えなかったんです、失礼ながら。結局私はあのー、きちんと探してくれる方のところに行って。

山本 だったら普通にPASONAとか普通に行ったほうがよっぽどいいんじゃないの。

壽  そうそうそう、そのほうがむしろ親切ですよ。

山本 そりゃそうだよね。なるほどー。というわけで、使えないということで(笑)

壽  そうです、使えないでーす(笑)

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