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政府機関 03 青年海外協力隊帰国後 女性

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その10. 2年目に入るとき・・・

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壽  でも私はもう、そのときにまた山本さんの本が出てしまうんですけど・・・

山本 はぁ、何?

壽  彼女・・・

山本 文章の方?

壽  そう、文章の方。『アフガニスタンの彼女からあなたへ』でしたっけ?

山本 『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』

壽  か。その中に国際協力とは結構きちんとしたプロジェクトを組んでね、なんかきちんと計画的にガッガッガッガッてやるんだって・・・

山本 っていうことも書いてありましたね。

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壽  そうそう。書いてあって、でー交際交流はまーちょっといいことしようかなくらいなのがそれは国際交流で、それは自己満足だっていうようなことを書いてあったんですよ。

山本 まぁ、そういうことも言いましたけど。

壽  でもそれは私にとって楽になったんですよ。私は今までこの協力隊っていうレベルで、国際協力っていう大きいことをしようとして目標がちょっと高すぎたなと思って。まずはこんなに日本のことを知らない人に、日本のことを知ってもらって、まずそれできっかけにすればいいんだ!国際交流でいいじゃんってことにして。

山本 うん。

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壽  それからですね、あのー静岡新聞の方に投稿させてもらったり、あとちょっと保育紙・・・

山本 エジプトにいるときに?

壽  はい、そうです。

山本 静岡新聞に投稿すんの?それ、ずごいね(笑)

壽  はい(笑)

山本 後ですね、保育機関紙があるんですけど、そこにちょっと連載組ませてもらったりして、あのー橋渡しには自分がなればいいんだって思ったんです。

山本 ほーほー、なるほど。

壽  そう。

山本 じゃ、国際交流をしようと。

壽  そうです。そんなに気負うことはないと。

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山本 いいと思うよ、なるほど。えーそれが2年目くらい?

壽  1年たったところですね、その切り替えをしたのが。

山本 なるほど。で、静岡新聞の連載って何回くらいやったの?

壽  いや連載じゃないです。私2回出したんですけど、1回しか載ってなかったな・・・(笑)。

山本 なるほど。2年目に何やってました。

壽  2年目は・・・。あ、1年目に私は国際交流の人になろうって思ってから、セミナーをやり始めた。

山本 やった。

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壽  はい、やったんです。うちの幼稚園でも、んんとー夏休みは子どもが少ないので、じゃーまー2週間に1回くらい、ちょっと私が知ってる・・・、結構先生たちって保育室の飾り物とかを作るのが好きなので、ちょっとこんな案とかもあるよっていう風に、飾り物講習会をしました。

山本 飾り物講習会?

壽  はい、そうです(笑)

山本 ごめん、壁につけるやつ?紙かなんかで作る・・・?

壽  はい、そうです、そうです。

山本 くるくるくるってやる感じ?

壽  単純にコレ(輪をつなぐジェスチャー)だけでも・・・、コレじゃないな。結構、へぇ〜っていうのが好きなんですよね。こう閉じて開けば網目がガ〜ってなってるような(思いっきり手を広げる)のとか。そういうちょっと飾り物のアイディアを紹介しました。

山本 それは、仲良くなるとこには非常にいいですね。

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壽  そうなんです、そこも自分で。まー技術が身につくっていうよりは、まーこうやって同じ時間を共有することによって、その他愛もない話で、ちょっと自分たちの信頼関係がより深まればなーって思って。

山本 なるほど。すると2年間は、ずっとそんな感じでやってたってことですよね?

壽  そうです。

山本 すると、無理やりなんか、日本の高等な保育の理論を教えるということもなく。国際交流と人間関係の、まーちょっといい言い方をすると遊びの紹介と。広い意味ではそのー日本を知ってもらうと、いうような感じだってことですね。なるほど。

壽  そうですね。人と比べたら限りないんですよね。人によっては何々のプロジェクトを立ち上げた。えーっみたいな感じで。比べたらもうどうしようもないんですけど、私は私だと思って。

山本 いや、別に全然それで十分だと。

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