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企業CSR01 フェアトレード マザーハウス 山口絵理子

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その1.いじめから柔道へ。慶応大学からバングラディッシュの大学院へ

小島「学生時代の時のお話からお伺いしてもよろしいですか?」

山口「はい。中学、高校と柔道をやっていまして、高校のときに、

全日本ジュニア世界オリンピックに出場して7位に入賞しました。

自分の夢だった日本武道館に立ててとてもうれしかったですね・・。

自分の目標を達成してその先に勝つ喜びだったり、

努力すれば報われることを感じました。

もっと自分の可能性を拡げたいと思い、慶応大学の情報政策学部に入学しました。

私はいじめられた経験があるので教育を変えたい、

もっと子ども達が楽しいと思える学校をつくりたいと思ったんです。

最初はいろんなところでインターンをしました。

そのときに開発経済学というものに出会って、世界中には、

社会環境が原因で学校に行けない子ども達が何億人もいることを知りました。

そういう子ども達をなんとかしたいと思って、開発の勉強を始めたんです。

あの頃は、教科書ばっかり読んでなんとか論とか勉強しました。

大学3年生のときに埼玉にある開発コンサルタント企業で、

リサーチアシスタントを1年間やりました。

その活動がきっかけで、大学4年生のときにワシントンで

国連インターンをやる機会を得ました。

国際戦略本部というところで、ラテンアメリカ向けの融資の予算繰りをする部署の

アシスタントをやっていました。

まわりの方々はみな、優秀で何ヶ国語もしゃべれるので圧倒されてしまいました。

   毎日エクセルシートの数字と格闘している中で、本当の現場が見えなかった。

現場で何が起こっているんだろうそれがいつも心に引っかかっていました。

やはり現場を見なきゃ、政策担当者になるべきじゃない、と思ったとき、

ワシントンからバングラディシュへ向かっていました。

それが始めて行った途上国。 

空港に降りたら 変なにおいがしてきて、子ども達がワーっと寄って来て、

なんかちょうだいってジェスチャーをしていました。

日本はなんて恵まれているんだろう、と感じました。

そのときは2週間の滞在だったんですが、これで見たっていえない。

これで途上国知ったって絶対言えないと思い、

バングラディシュの大学院に行くことを決めたんです。

もっと現地のことも知りたい。

国際機関だと修士号を取るって言うのは、マストの条件なので…。

そのとき受けた大学院が、

現地で最大のNGO BLACの運営する大学院の開発学部を受験し、

合格して、その合格表を持って帰国して、慶応大学を卒業しました。

それからすぐにバングラディシュの大学院に行きました。」

小島「慶応大学の情報政策学部では政治や国際協力などについても学べるのでしょうか?」

山口「はい。」

小島「例えばNGOなりに参加して、休学してもその証明があれば、

卒業できるシステムはあったんですか?」

山口「ありませんでした。」

小島「インターン制度などはないんですか?」

山口「そのときは私は知りませんでした。」

小島「色々とおうかがいしたいんですが、小学校のときのいじめがきっかけとなって、

色んな人に対してやさしくなれることはあったんでしょうか?」

山口「そうですね、小学校の頃は、暴力をふるわれたりして、先生に言ったら

もっとひどくなるだろうなーって思って言えずにいました。 

両親にも言えなかったんです。

けれども、本当に辛いなって思ってお母さんに言ってしまって。

そのとき母親がすごくやさしくて、学校の門まで見送ってくれたんです。

入れないってわかっていても毎日。

母親の子育て日記みたいなものを見たときに母親も私以上に悩んでて、

私のことをとても心配してくれていました。」

小島「何とか悪いところは変えていけないか、

そのいじめの体験があるからこそ変えてやろうってエネルギーが

生まれてくるのかなと思います。

   すこし話はずれましたが。

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