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民間組織 01 国際環境NGO FoE ジャパン 野口栄一郎さん、35歳、男性

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インタビュー:黒川

書き起こし:海老原、深井

文章校正:山本、ご本人

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パート4.<FoEジャパンに入るきっかけ>

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野口 あのー、正直。それで東京の大学時代で、何やっていたかというと、そうですね。自然保護団体とか環境保護団体にボランティアしに行くっていうよりはー、そうですね、ロックンロール聴いて、オートバイ乗って、授業さぼって、漫画読んでましたね。ただ、えーっとねえ、なんか最初は、僕、FoEジャパンの翻訳ボランティアみたいな感じで入りましたね。

黒川 えー。翻訳ですか?

野口 そのときは、英語と日本語。うーん、ロシア語は全然。

黒川 ええ?

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野口 あのー、大学で2外(第二外国語)でドイツ語全然、やれなかったんですけれど。モチベーションがなくって。ロシア語を今(しゃべってますが、その頃、)将来自分がロシア語を使ったりしゃべったりするなんて夢にも思わなかったですね。まあ英語はなんとか、読んだり書いたりしてたので、最初は、英語翻訳ボランティアですね。

黒川 えーあの、最初どちらで、こちらの団体の翻訳ボランティアの募集を知ったのか覚えてらっしゃいます?

野口 それがその、さっき、お話したニュートンで、その「地球環境大異変」みたいな特集の最後に、え〜こういう問題に取り組んでいる国内の団体として、4つ出てたんです。4団体出ていてそれが「WWF・JAPAN」さん、「日本自然協会」さん、「日本野鳥の会」さん、それから「地球の友・ニッポン」って書いてある団体があったんです。(それが)ここ (FoE Japan) の昔の名前なんですけれど。それで「野鳥の会」さんを除く3つの団体に、手紙を書いて送ってみたんです。

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黒川 それは、大学4年のときくらい?

野口 大学4年くらい。就職活動もしないで。そんな事していましたね(笑)。あのー、ニュートンで見て、どんな活動されてるのか、関心をもちました。資料、いやパンフレットとか頂けるものあればください、と。汚い字で葉書に書いて送ったんだと思うんですけれど。そしたら、「地球の友・ニッポン」からパンフレットや資料が届くのが1番遅くて、2ヶ月近くかかって、その他は本当、けっこう直ぐ来たんです。「地球の友・ニッポン」から資料が一番遅くて、しかも一番みすぼらしかったですね。

黒川 いいんですか、そんな事言っちゃって?

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野口 いや、あの「WWF JAPAN」さんとか「日本自然協会」さんとか、パンフレットもいい紙にカバー印刷で、それから文章やなんかも、こなれていて。あとはまあ、そのーレスポンスが速かったですね。ここのが、一番素人臭かったでんすね。ははは。

黒川 え、その時は、自然保護官になろうとか、理系学部に属しようとか、そういうことは?

野口 あのー。       

黒川 見学しようとか、そういうことは考えられなかった?

野口 せっかちなんで、まずは、その時の自分で出来る事をやってみたいと思いましたね。ええ。

黒川 ふーん。

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野口 大学の時は、「あーもう早く、大学生以外の存在になりたい、もう早く大学生以外の存在になりたい」って思っていましたね。ええ多分時代が、ブッシュの、親父の方のブッシュが、イラクの「砂漠の嵐作戦」とか、やってた時代とかで。あ〜なんか、まだやっぱ戦争ってあるんだって思ったり。あとは地球環境ですか。雑誌で見たりして。たぶん、特に戦争環境問題が気になったんですけれど。どっちも気になることだけれど、「学生のままだったら、これを解決する為に俺、何も出来んやん」って思って。

黒川 うーん。

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野口 早く学生以外のもんになりたいと思ったんですけれど。あとは、まあバカだったんでしょうね。フフフ(笑)。で、その3つのその、団体から、NGOからパンフレットとか資料とか届いたんですけれど。僕迷わず、一番みすぼらしい所に飛び込んで、ここに俺のやりたい事あるんだって思いましたね。ここだったら、飛び込めば、1、2年目から自分がやりたい事がやれるんじゃないかって。あんまりボスとか上司とか、あの…。

黒川 う〜ん。組織の中に、組み込まれるのではなくて? 

野口 ボスとか上司とか、弱そうだから、ココは。きっと…。自分が入れば、1年目でも、22、23歳でも。

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