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  e. 大学時代のクラブ、趣味、就職活動とその志望理由

 憧れだった関東の大学で、しかもそれまで長く打ち込んだ部活やクラブもなかったから、サークル選びは慎重に、でもかっこいいものに憧れた。音楽が好きなので「楽器を演奏できるようになりたい」「やっぱりかっこいいのはサックスだろう」と思い込んでいた。テナーサックス、そして目立つのはやっぱりジャズだろう、とジャズサークルに入会した。ピアノは小さい頃に習っていたけど途中で挫折、という程度で他の楽器はろくにできない。

飽きっぽい性格のせいか、やっぱり演奏の腕は上がらなかった。でもジャズやフュージョンは先輩が聞いているのを真似してやたらと聞いてた。店でLP盤を探して買いまくり、大学後半頃からCDが主流になってきたのでCDを買いまくり、最新版を買っては「えー、もう持ってるの?すごい。貸してぇ。」と言ってもらうのを期待しながら持ち物を増やしていった。名の知れたミュージシャンのコンサートは、その頃まだ大都市でしか行なわれてなかったから、東京ドームやよみうりランドイーストの野音はよく行ったなぁ。「やっぱり関東に来てよかった」と思いながら・・・。

 大学での専攻は心理学。といっても実際の学問は自分が持っていた言葉のイメージとは程遠いものを痛感した。一般教養では興味のわく授業があるのでいいが、専門となるとこれまた「自分は何をしたいのだろう」と考えることになり、とりあえず比較的関心のある社会心理学の教室へ属した。単位を落とさない程度に授業に出て、出された宿題をこなす程度で3年まで進み、大学4年目の卒論作成の時には、自分だけ論文テーマがなく、どうしようかと再び悶々とすることに。

おそらくちょっとは教授も心配してくれたのだと思う。「消防署でアンケート調査を行なうようだから、それを使ってテーマを考えてみては」と機会を与えてくれた。これが、それから消防に関わるきっかけになる。消防署で知り合った職員、特に女性消防官にはお世話になったし、そのお陰で卒論を何とか作り上げることができた。たしか「児童の性格と火遊びとの関連性について」みたいな題で「どんな性格傾向を持つ児童が火遊びに対してより強い興味を抱くか」みたいな内容だったと思う。

 卒業に近づいて再び次の進路を考えねばならなくなった時、また「自分は何をしたいのだろう」という考えにぶち当たる。いつも僕は漠然と興味はあっても「これがしたい、こうなりたい」といった強い考えや意志がなく、「何かとりあえずできるものはないかなぁ」程度にしか考えていなかった。その時期が来て「さぁて、何をしようか」と考え始めると結構深刻に考えてしまい「ああしとけばよかった、こうすべきだった」と悩むばかりだった。

 心理学を活かす職業は予想以上に少ないんだよね。学部は教育学部で教員の免状が取得できたから、小・中学校の教員を目指す同級生も少なくなかった。家裁調査官、法務教官、国家公務員や大学院進学の他は専攻に関係しない一般企業へ就職する人が多かった。

さて、どうしようかと考えていた時に、「そういえば、消防でも女性が仕事をしてたなぁ。消防の中で心理学と結びつくものがないかなぁ。」と思いついた。調べてみると、「東京の消防の仕事には心理学的に研究できるところがありますよ」みたいなうたい文句を見つけたんだよね。「とりあえずこれに結び付けて自分もやってみるか。女性の消防官というのもめずらしいだろうし、おもしろそうかも」とこれまた安易に考え、試験を受けた。そして就職することに。
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  f. 青春時代の悩みは? 恋愛は? 結婚は? 子どもは?

 思春期の悩みは誰もが一度は通る道のりと同じ。外見にかなり敏感になり、当時から太っていたから(今思えば「ふくよか」程度だったが、そのころはかなりコンプレックスだった)、いろいろダイエットを試みたりしたが、結局再び太ったりして挫折。中学生のとき、ある男子から「お前の眉毛、太すぎ」と言われたことがショックでかなりへこんだなぁ。今みたいにお化粧をしたり眉毛やまつ毛を整える、なんて不良しかしなかったから、不良じゃない僕はこっそり毛抜きで抜いて痛い思いをしたりした。左右不ぞろいになるし・・・。もてるわけでもなかったし、自分でも「どうやったって代わり映えしないから」なんてあきらめてたところがあった。そのせいか、今でもろくに化粧ができない・・・。

 学生時代も好きな人はいたけど、ろくに告白もできず、親しい友人と影でコソコソお目当ての男子の噂話をしてたくらい。バレンタインデーにチョコをあげたり、少しでもおしゃべりをしようとその男子の前でおどけたりはしてたから、たぶん彼らは薄々気づいていたと思う。でも振られるのが怖くて高校卒業まで告白したことがなかった。

大学ではサークルに楽器演奏がうまい男性がいて、「かっこいぃ」と付いてまわったりしてた。その男性が具合が悪くて(たぶん二日酔いで)休んでいたりすると、気になって電話したり、彼の家にヨーグルトとか(なぜか)持って行って上がり込んだりしてた。かわいいもんだよね。

 会社に入ってから音楽はロックを聴くようになった。職場の同僚でギターやベース演奏も上手いし、ロックにものすごく詳しい人がいて、音楽の歴史とかコンセプト、グループの特徴やバンド編成の変遷等、とにかく何でもよく知ってた。その人はお話がまた上手いんだよね。その人とはよく呑みに行って音楽の話ばかりして楽しんだ。その人のお陰で今もこのジャンルの音楽を聴いてる。音楽を聴き続ける大切さや、音楽を通して思い出を掘り起こす楽しみも教わったよ。

 結婚は相手が現れたらそのうちできるだろう、なんてこれまた漠然と思っていた。「この人と結婚できたらいいのに」と思った人はこれまでにいたよ。僕は一人っ子だから、結婚して子供はたくさん欲しいとずっと思ってたし、たくさん生むなら早く結婚しないと、とは思ってたんだけど、なぜかこんな歳になってしまった。まだあきらめてはないけど、昔のように好きな男性を見つけて、気持ちのテンションを上げて、お付き合いできるまでがんばって・・・というエネルギーがなかなか出なくなってきた。歳のせいか「めんどくさい」が先にくるんだよねぇ。ああやっぱり歳だね。

ただ、ずっと好きな人はいるよ。その人は今までに出会った人の中で最高の人。
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